snowrose2

阿部ちゃん先生 absk ページ24

佐久間side


『きょうつけー、礼』

『ありがとうございました』


阿部ちゃん先生の収録が終わり、皆楽屋に戻っていく



他のメンバーが教室から出て、阿部ちゃんも出て行くその前に


「阿部ちゃん！」

『なに？』



ファンの皆もご存知の通り、阿部ちゃん先生は第1回目から回を増すごとにめちゃくちゃイケメン先生になっている



最近ではメガネを外して髪の毛も少しパーマかけてさ！黒いスーツで決めちゃって…



前のちょっとダサめな雰囲気も好きだけど今日のはかっこよすぎてヤバい




「えーっとね、佐久間のお願い聞いてほしいなーなんて」


『お願い？何かなー、佐久間くん』



あ、今日は俺も制服だから阿部ちゃんもノってるな？




「せんせー、補習授業受けたーい」



そう、俺がしたかったのは学校ごっこ！



だって机とかもあってこんなシチュエーションなかなかないでしょ？



『わかったよ、じゃあそこ座って？』



瞬時に俺のお願いを理解した阿部ちゃんは先生モード





「ここわかんなーい」


小道具で置いてあった問題集を開いて阿部先生に聞くと『どこ？』と俺の後ろから机に両手をついて覗き込んできた



ち、近い！



「ぁ…えっと……ここ、です」


『えーと、これの公式はね…』



俺を挟んだままノートに公式を書いていく



正直心臓バクバクで問題なんて頭に入ってないんだけど



『じゃあ、この公式にここの数字を当てはめて、解いてみて！』




えー、これ遊びなのに本当に解かなきゃいけないんだー




そう思いながらも頑張って問題を解いていると




──チュッ



「っ、え！？」


いきなりほっぺにチューされちゃった




『遅いからお仕置きね、ほら、続き解いて』


「は、はい…」





こんなんじゃ集中できないよー！

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