snowrose2

. ページ22

皆が帰ったのを確認して空いている部屋にふっかを呼んだ


「ふっか、何か隠してない？」


深『……やっぱり照には隠せないな』


ふっかは観念したように苦笑していた


「なんで？俺ふっかに何かした？」


深『えっ？』


「一種の気の迷い？だったらなんで阿部なんだよ！阿部には佐久間がいるだろ！？それともなに、俺が筋トレばっかしてるから寂しかった？もう訳わかんねぇよ！！」




一気に捲し立てると唖然としていたふっかが口を開いた



深『えっと……俺が怪我したのを隠してたから怒ってたんじゃないの？』


「えっ……」


深『今日の練習で怪我しちゃって、阿部ちゃんに手当てしてもらったんだけど…』




ふっかの腰を確認すると擦り傷を手当てした後があった









────ぁぁぁああぁ！！



「ふっかごめん！マジでごめん！！」


深『あはははは！マジウケる！！ひー、腹痛い』


「だってふっかがあんな声出すから…」


深『もう、今日やけに阿部ちゃんのこと睨んでると思ったら……可哀想に』


「俺も被害者だもん…」


深『はいはい、照っ』



拗ねて俯いていたら名前を呼ばれたから顔をあげた


──チュッ


「え…っ、ふっか？」


『俺には照だけだよ』


顔を赤くして言うふっかに、あぁ、俺もふっかだけだなぁと改めて思う





後日阿部にマカロンと大量のラムネを渡しておいた





fin.

俺のワンコ dtnb→←勘違い iwfk

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す