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Story。7 ページ8

『お待たせしました!』



テーブルの上にオムライスをふたり分置く。

すると飯室さんはじっとオムライスを見始めた。



「オムライス…」


『も、もしかしてお嫌いでしたか!?』


「いや…食べるか」



一瞬嫌いなのではないかと焦ったけど、ふっと笑うと椅子に座ったから大丈夫みたい…よかった。

って、初めて笑顔見たなぁ…。



『…どうですか?』


「…美味い」


『よかったぁ…急いで作ったので不安だったんですけどお口に合ったならよかったです!』



その後も、もぐもぐと食べ続けてくれたからとりあえず一安心!



『あ、飯室さんご飯粒ついてますよ』



意外と子供みたいだなぁ、と思いながら口の端についていたご飯粒をとってあげる。

離そうとしたら、手を掴まれた。



「…誰にでもやってんのか」


『えっ…とはい!友達がよく口の周りにつけているので…つい癖で』


「へぇ…男?女?」


『女の子ですよ!私あんまり男の子の友達いないので…』


「そうか。他の男にはやるなよ」



ごちそうさま、と言って飯室さんは私の手を離してくれた。

私はとりあえず洗い物をしようと食器をキッチンへと運び込む。

どうしてあんなことを聞いたんだろ…?



「手伝う」


『えっ!?そんな大丈夫ですよこれくらい!』


「いいから貸せ。お前、手怪我してるだろ」


『あっ…』



よく見ると手に薄く血が滲んでいた。気づかなかったけど怪我をしてたみたい。

今回は飯室さんに甘えようかな。


『ありがとうございます』


「ん」



返事は素っ気ないけど…すごく優しい人だなぁ。

もっと知りたいな…この人のこと。



『飯室さんはこれからどちらへ?』


「署に戻って寝る」


『お家には帰らないんですか!?』


「その方がすぐ動けるからな。家に帰ることは滅多に無い」


『それはダメです!今日は家に泊まってください!』


「…は?」






.

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Alice(プロフ) - カイリさん» ありがとうございます!なるべく早く書けるように頑張ります! (2017年8月16日 22時) (レス) id: 9ea760eb42 (このIDを非表示/違反報告)
カイリ(プロフ) - はじめまして、カイリと申します。私には絶対書けない夢主のピュアさが眩しいです笑笑更新頑張ってください!応援してます! (2017年8月15日 9時) (レス) id: c9706cfa40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice | 作成日時:2017年8月14日 18時

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