Story。15 ページ16
「A…ほんとに病院抜け出して大丈夫?」
『はい!もう傷も塞がってますし、動き回っても大丈夫です!』
ほんとー?と言いながら疑いの目を向ける蓮ちゃん。
飯室さんにバレたら危ないけど…最近忙しいみたいだから大丈夫!
それに…こうでもしてないと哲くんのことを考えちゃうから…
「A?やっぱり具合悪い?」
『っ、全然大丈夫です!
まずは、学校周辺に行きましょう!』
*
『蓮ちゃんにはトビオくんから何の連絡も無かったんですか?』
「うん…急に連絡取れなくなっちゃって…」
『もしかして、トビオくんと仲がいい人たちも休んでますか?』
「そういえば休んでたかも。
もう、なんで…」
泣きそうな顔をする蓮ちゃん。
ほんとに、ほんとにトビオくんのことを心配してる。
私は蓮ちゃんになんて言おうか考えるのに必死で、近くにあの人がいるなんて…考えもしなかった。
「蒼川さんだよね?」
急に蓮ちゃんが声を掛けられて、ふっと振り向く。
フェンスに寄りかかるその人を見た瞬間、私は全身の血の気が引いた。
「おい」
『ひぇっ…』
「どうしてここにいるのか、説明して貰おうか」
怒ってる。すっごく怒ってる。
だって目が笑ってない。
蓮ちゃんはもうひとりの刑事さんと話してて助けを呼べないし…ここは正直に言おう…
『友達を…探してて』
「友達?増渕トビオか」
『!何で知って…』
「俺たちもそいつを探している。
…お前の知り合いだったのか」
そう言って少し目を細める飯室さん。
私もこくん、と頷く。
そうか、と一息置いて飯室さんは私の頭を撫でた。
「早く病院に戻れ。
次見つけたら引っ張っていくからな」
『はい…ごめんなさい』
その後蓮ちゃんは捜査に協力するから、とその場で別れた。
最後に一つだけ行っても…バレないよね?
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Alice(プロフ) - カイリさん» ありがとうございます!なるべく早く書けるように頑張ります! (2017年8月16日 22時) (レス) id: 9ea760eb42 (このIDを非表示/違反報告)
カイリ(プロフ) - はじめまして、カイリと申します。私には絶対書けない夢主のピュアさが眩しいです笑笑更新頑張ってください!応援してます! (2017年8月15日 9時) (レス) id: c9706cfa40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice | 作成日時:2017年8月14日 18時