Story。14 ページ15
「Aー！！！」
『蓮ちゃん！！！』
入院生活３日目。
病室の扉を勢いよく開けて入ってきたのは、泣きそうな顔をした蓮ちゃん。
蓮ちゃんからの熱い抱擁を受け止めると、少し傷が痛んだけど、それすらも気にならないくらい、嬉しかった。
「もう！Aのばか！！
突然出てって帰ってこないし！そしたら意識不明の重体だって言うし！
ほんと心配したんだから！！」
『蓮ちゃんっ…！ほんとに、ほんとにごめんなさい！
もう蓮ちゃんに会えないかと思ったぁ…』
「ほんと、ばかぁ…」
それからしばらくふたりで泣きあって、泣き止んだ頃にはお互い目が真っ赤だった。
蓮ちゃんが親友でほんとによかった…
そんなことを考えていると、蓮ちゃんが口を開く。
「ねぇA…。
さっき逮捕された犯人見た…？」
『あの…坊主の人ですよね？』
「うん。
もしかしたら…トビオが関係してるかもしれない」
『えっ、トビオくんが？』
トビオくんは蓮ちゃんの幼馴染みで…あんまり話したことないけどとても優しそうな印象を持ってる。
そして、蓮ちゃんの好きな人。
「私トビオたちがあの犯人に似た人と歩いてるの見たことがあって…
それにここ何日か学校休んでんの！だから…」
蓮ちゃんの目には心配の色が浮かんでいる。
やっぱり蓮ちゃんは優しい。
好きな人を心配するのは当たり前かもしれないけど…蓮ちゃんは本当に優しい人。
『トビオくんが…
でも蓮ちゃんが信じてあげなきゃ、きっとトビオくんはひとりになっちゃいますよ』
「A…」
『それに、まだ伝えてないでしょ？』
蓮ちゃんの想い。
そう言うと、蓮ちゃんは力強く頷いた。
トビオくん、蓮ちゃんを置いて行かないで。
蓮ちゃんはトビオくんのこと待ってるんだよ。
『それじゃあ、行こう蓮ちゃん！』
「え！？行くって…どこに？」
『トビオくんを探しに、です！』
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Alice(プロフ) - カイリさん» ありがとうございます！なるべく早く書けるように頑張ります！ (2017年8月16日 22時) (
レス) id: 9ea760eb42 (このIDを非表示/違反報告)
カイリ(プロフ) - はじめまして、カイリと申します。私には絶対書けない夢主のピュアさが眩しいです笑笑更新頑張ってください！応援してます！ (2017年8月15日 9時) (レス) id: c9706cfa40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2017年8月14日 18時
