同室の君 ページ5
寮へ着き2年生が使う3階へ上がる足取りも重く部屋の前に着いてもドアを開ける勇気が出ない
部屋の前でグズグズしているとガチャっと扉が急に開いて彼が顔を出した
「……っ、」
反射的に後ずさると
「悪い、驚かせるつもりは無かったんだけど何か扉の向こうに気配を感じたから、、」
やっぱりそこに居たのはさっき会ったばかりの神宮寺勇太だった
「あ、うん。大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから…」
中に入ると部屋は細長く備え付けのクローゼット、ベット、デスクが左右の壁に張り付くよう様に設置されている
「どっちがいいとかある？」
「特には、、」
「去年は？」
「右だった」
「俺は左。じゃあ慣れてる方でそのまま行こうか？」
「別にいいよ。」
意外と普通に会話出来ていることに安堵してベットの上にカバンを降ろし中身をクローゼットへ移していると真っ直ぐに玄樹を見つめ続ける神宮寺の視線が気になる、、
「何か？」
「春休みどうだった？」
どうだった？と聞かれても思い浮かぶのは腫れ物に触るように気を使う両親と居心地の悪い実家だけ
「どうって、、別に長かったけど。」
「別に何も無い？」
「うん…。」
何でそんな事言うんだろう？と純粋な疑問が浮かぶけど気軽に聞ける程玄樹は気安くない
「なら、いい。変な事聞いてごめんな？」
「ううん。神宮寺君は実家に…？」
「呼び捨てでいいよ。あ、でも勇太だと岸と被るか(笑)じゃあジンでいいよ。俺も玄樹って呼んでいい？」
「…っ、うん。」
(いきなり呼び捨てとか、、)
他の誰かだったら絶対に許せないであろう呼び捨ても神宮寺からだとぎゅっと胸が締め付けられるような気持ちになるだけ
その甘い響きに変な期待を起こしてしまいそうになる、、
俺を変人扱いしない彼なら理解してくれるんじゃないかって
「………。」
1人俯いて考え事をしてる玄樹を訝しんで神宮寺が覗き込み瞳にかかる前髪を払おうと手を伸ばせば
「……っ！？やめてっ！！」
ピシッと音がする勢いで手を払い除けると神宮寺が苦笑いしていた
「ご、、ごめん。いきなりでびっくりして、、」
口では謝っているけど青ざめた顔がただ事では無いと教えている
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夜桜?大西(プロフ) - では、失礼します。続編待ってます。 (2018年8月26日 16時) (
レス) id: 54f9fb1507 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜?大西(プロフ) - 私、タクミくんシリーズが大好きでして…、じぐいわも好きなので、この作品を読んでとても感動しました。私的にはとても続編が見たいです。作者さんが、誰を出して、誰を出さないのかもとても気になりますし(笑)……赤池くんが私は好きなので入れて欲しいです(笑) (2018年8月26日 16時) (レス) id: 54f9fb1507 (このIDを非表示/違反報告)
ユー(プロフ) - 続編楽しみにしています！ (2018年8月7日 22時) (レス) id: 37f93bd1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 更新楽しみにしてました！終わってしまうの寂しいです。続きが気になるのでぜひ続編期待しています。 (2018年8月7日 7時) (レス) id: 84d6dad1ff (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - あいりんごさん» コメントありがとうございます☆うわぁ〜！タクミくんシリーズがわかる方がいるとは感激です(≧∇≦)人間嫌いのタクミとギイの王子様感がいわちとグウジさんにぴったりだと思ってつい作ってしまいました(〃艸〃)溢れ出るじぐいわ感(笑)を楽しんで頂けれ嬉しいです！！ (2018年8月3日 22時) (レス) id: f9db7a188c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2018年7月16日 10時
