10年愛〜＊sho.hirano＊〜

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私が紫耀に出会ったのは10年前まだ小学生だった




引越しで転校してきた彼はすでに群を抜いて格好よくて




学年中の女子が好きになっていた




私もご多分にもれずその1人だったのだがどこにでも居る地味〜な女の代表みたいな私がどうこうできる訳もなく…




ただただ中学までずーっと気持ち悪く片思いしていた



高校になれば離れ離れになって諦められるだろうと思っていたのに何の奇跡か同じ志望校だと知った時は嬉しさと苦しさが半々だった




高校生になり益々、神がかったカッコ良さを放つ紫耀を好きになり続ける3年間に疲れた私はとうとう自分の気持ちに区切りを付けるために告白する事にした




彼女が居るらしいって噂も何度か聞いたし告った女は数しれず…




きっとあっさりと振って私の報われない恋心に終止符を打ってくれるだろうと思っていた




のに、、、





『あのあのあのあの…、すごい今更で気持ち悪いと思うんだけどずっと小学校の頃から好き…だった。』




「え…？マジで？全然わかんなかったわー」




『だよね、、付き合ってなんて言えるほど身の程知らずじゃないからただ知って欲しかっただけなの。ごめんね。自己満で、、』




「身の程知らずって(笑)そんな事ないじゃん。俺、A可愛いと思うよ？」




急な呼び捨てに心臓が鷲掴みにされる



『そ、、そういうリップサービス要らないから。』




「リップサービスやないし！Aとは小学生から一緒やから勝手に幼馴染だと思ってたし素直に気持ちは嬉しいよ？」




幼馴染…確かにこれだけの年月があれば同じクラスになった事も話した事も何度もあるけどまさかそんな風に思っててくれたなんて…




私なんて眼中に無いと思ってた、、




「俺さ、、彼女とか今、全然欲しくないんよね。男どもと遊んでた方が楽しいし、縛られたり面倒くさくて。」





『うん。わかる。平野くんの周りいつも楽しそうだもんね(笑)』




「アホばっかりやけどね(笑)だからさ、、Aの気持ちには応えられんねんけど、、」



『わかってる！わかってるからちゃんと諦める為に伝えたかっただけだから』



「いや、そうじゃなくて！諦めんでええよ？俺、Aの気持ちは嬉しいし、ホンマに可愛いと思うから…だから、、付き合うとかは出来んけど、、、」




《セ フ レにならへん？(笑)》って世界で1番美しい顔をした悪魔が私に囁いた

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