GUILTY 〜それでも愛してる〜＊岸優太＊

罪＊45 ページ45

「んで、別れたのに何で俺とも別れようとすんの？」



『だって…っ！ミツを裏切ったのは確かだし…一緒に居る資格ないよ…』



「まぁな…。まさかAが浮気するとは全く思わなかったわ。」



『だから…もう…』



「俺は別れるつもりねーよ？」


さも当たり前のように言われて


『はっ…？』



「俺もお前が出て行って色々考えたんだよ。今までAが俺の事受け入れてくれてるのが当たり前だと思ってお前の気持ちなんて考えた事も無かった。自分に不満が無いからって上手くいってるって思い込んで。普通に考えたらこんなの家族って言えないよな。Aの言う通りだって思った。」




『ミツ…』


「ずっと我慢させててごめんな。」



『うん…。私こそ、、だからって私がした事の言い訳になんない』


「まぁ…そりゃあショックだけど…Aもずっと苦しんでたのに気づかないで、、いや、見て見ぬふりしてたんだよな。俺。」



『私が勝手に耐えられなくなって我慢して、、早く言えば良かったのに向き合うのが怖かったの。でも…ミツに向き合う勇気をくれたのが彼だから…』



「向き合おうとしたのにちゃんと応えてやれなくてごめん。」



『いいの。今、向き合ってくれてるから。お互い考える時間が必要だったんだよ。』



「今更かもしんねぇけど…これからはどこへ行くのも一緒に着いてきて欲しい。」



『え…？』



「もう1回ちゃんと夫婦になろう？」



『私で…いいの？』


「俺の奥さんはAだろ！」


『そう…だけど、、ごめん。絶対許してもらえないと思ってたしまだ頭の中がぐちゃぐちゃで…
それにまだあの人のことも整理できてないの…』



「いいよ。たぶん来月にはまた行くと思うからそれまでに答え出して。今回はすぐに帰るつもり無いから今度はいつ日本に戻れるかわかんないしここも引き払うつもり。Aもそいつの事本当に忘れたいんだったら離れてみるのもいいんじゃない？」



「わかった、、」



全てを終わらせるつもりで帰ってきたのにまさかこんな事を言われるとは夢にも思わなくて



ミツと一緒に海外か…



ここに居たら彼を忘れられる自信が無い



きっとこれからどんどん活躍して嫌でも目に入っちゃうだろうし



だったらいっその事会いたくても会えない



2度と交わることの無い世界へ行くのもいいのかもしれない

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