GUILTY 〜それでも愛してる〜＊岸優太＊

罪＊4 ページ4

「アリです。全然アリです。マジでアリです。」






信じて欲しくて繰り返したけど逆に嘘くさくなっちゃったかも…







内心で焦る俺を見つめて








『プッ！あはは！岸くん優しいね。』





「あ、信じてない！マジです！マジですからね!!」





『うんうん。信じる。ありがとう(笑)』







ちゃんと通じてるのか適当にあしらわれてる気がする…






すっかり雨は小降りになり空が明るくなってきた





『じゃあそろそろ行くか。これありがとう。』





貸した上着を脱いで差し出された





「いいですよ。着ててください。」





『大丈夫だよ。タクシー拾うから』





「ダメっす。タクシーの人にそんな…格好見せたら…」





『え？…あぁ〜そっか、じゃあ借りとこうかな』





自分のシャツがまだ透けている事に気づいて再び羽織り直し






『でもいいの？こんな知らない人に貸しても…』






「はい！あっ、でも俺も名前聞いてもいいっすか？」





『うん。じゃあ…』





と鞄から取り出して渡される





〜〜〜nailsalon☆Princess〜〜〜



A

I D →✖✖✖✖✖✖✖✖





と書かれた名刺だった






『連絡ちょうだいね？アリだって信じてるから(笑)』





「し、します！絶対…」





『うふふ、、じゃあね、岸くん。』




そう言うと来た時のように走っていってしまった




今でも捨てられないその名刺




あなたはもういないのに…

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