メイドちゃんの誤算 ページ19
夢を見ていた
また、あの日の夢
パトカー、救急車、レスキュー鳴り響くサイレンと焦げたような匂い
自分だけが担架に乗せられて運ばれていく景色
遠ざかっていく父と母の姿
子供の頃はしょっちゅう見ていたけど、もうずっと見ていなかったのに…
《怖い、苦しい、タスケテ…》
底なしの暗闇に引き込まれるような感覚に聞こえる【声】
「……俺が居るよ。」
確かにご主人様の声を聞いた気がしてそれを頼りに辿っていくと…
私を見つめる紫耀様の姿がありました
『あれ…わ、私…。』
ハッと思い出す。確か入浴中に立っていられなくなって…誰かの声が…
『申し訳ありません！』
勢いよく起き上がると『っ…！』頭がくらくらする
「あっ!そんな急に起き上がったらダメだよ!!」
『す、すみません…私、お風呂で気分が悪くなって…声が…』
『紫耀様が助けてくれたのですね…。』
「助けたなんて…俺は何もしてないよ。」
まだはっきりとしない頭の中で記憶を辿っていくと…キチンと着せられた衣服に気づき
『紫耀様が着せてくれたんですね…すみません。お見苦しいものをお見せして…』
きっと私の体に残るあれも見てしまったのだろう…
「見苦しいなんて…っ!!全然!!むしろっ!!」
「って…俺何言うてんの、、、」
赤い顔をして俯く紫耀様
『ふふっ…』
「あ、ちょっ！笑ったな…」
不貞腐れる紫耀様が何だか可愛くて正直な気持ちを言ってみる
『すみません。何だかお可愛いなと…』
「嬉しくねーし。でもAちゃんが笑ってくれるならいっか(笑)」
そう言って笑ってくれる。
紫耀様のその一つ一つ全てが私を救ってくれるんです。
「俺の方こそ忙しくてずっと放ったらかしにして無理してんのも全然気づけないでごめん。ご主人様失格だよな…。」
『とんでもありません。ご主人様に心配をかける私が未熟なんです…』
「明日は午後からだから少しなら時間取れるしみんなとちゃんと話そうと思う。Aちゃんの負担にならないようにルール？みたいなものもちゃんとした方がいいと思うから。」
『私は大丈夫です！今のままで。』
「Aちゃんが良くても俺らがダメなの。」
『でも…』
「Aちゃんが来てくれて俺ら本当に助かってるから。だから俺らもAちゃんの為に何かしてあげたいんだよ。もうちょっと俺にも頼ってよ？」
優しい笑顔で紫耀様が頭を撫でてくれる
それが何よりも心地いい…
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alice(プロフ) - ま-ちゃんさん» コメントありがとうございます(*＾▽＾*)楽しんで頂けて嬉しいです！ (2018年8月12日 22時) (
レス) id: f9db7a188c (このIDを非表示/違反報告)
ま-ちゃん - はじめまして。 すごく面白いです。 (2018年8月12日 12時) (レス) id: 30de97755e (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ありひなさん» コメントありがとうございます*\(^o^)/*そう言って頂けると頑張れますぅ〜(´；ω；｀)拙い文章力ですが最後まで頑張りますので読んでくださると嬉しいです(*＾▽＾*) (2018年6月12日 20時) (レス) id: f9db7a188c (このIDを非表示/違反報告)
ありひな - この物語とても好きです! 更新頑張って下さい! (2018年6月12日 19時) (レス) id: 508f71e8d6 (このIDを非表示/違反報告)
大毅 - あとKing&Princeだし。kとp小文字じゃないし。にわか。 (2018年6月10日 8時) (レス) id: 996495309f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2018年6月4日 20時
