愛してる#22 ページ22
いつもの時間
いつもの場所に変わらずに現れたA
｢紫耀、お待たせ…｣
｢ん･･･。｣
橋の下へ降りるAの手を取り受け止める
｢･･････？｣
｢･･････何？｣
Aの顔をじっと覗き込む紫耀を不思議に思い尋ねてみると
｢え？何も聞いてないん？｣
｢何のこと？｣
逆に聞き返されて全く意味がわからない
｢身請けの事｣
｢身請けって…？｣
その言葉に山岡の顔が浮かびドクンと鼓動が鳴るが紫耀が知るはずもないと思い平静を務めた
｢何考えてるん？｣
｢別に…｣
余計に怪しまれると思うのに不自然に逸らしてしまう瞳
｢客のこと･･･？｣
｢な･･･んで｣
何もかもを見透かすような紫耀の瞳に捕まれば誤魔化しの言葉も上手く紡げない
｢しつこく言われてんのやろ。｣
｢･･････。｣
どうして紫耀が知ってるのかなんて今更そんな事はどうでもいい
ただ紫耀を心配させずに正直に答えるには何て言ったらいいのか必死に考えたけど
｢私なら大丈夫だから｣
なんて答えにならないセリフしか浮かばなくて
｢はぁ･･･お前なぁ･･･そう言うやろ思ってもう手は打った｣
｢え･･･？｣
｢昨日な、会いに行ってきてん、、、Aのご両親に。｣
｢ウソ･･･｣
｢ホンマやって。Aの上客が身請けしたがってるって聞いて俺がいきなり申し込んでもまとまに取り合ってもらえんと思ったからお願いに言ったんよ。買い直しに協力して欲しいって｣
｢本当に･･･？｣
｢二つ返事で承諾してくれたよ｣
｢ホン･･･ト･･･に･･･？｣
｢おん。Aのママそっくりなんやな(笑)｣
と笑うと堰を切ったように溢れ出す涙
｢信じ･･･られない･･･｣
小さく震える体をぎゅっと抱きしめた
｢私の為に無理はするなってこっちのセリフやわ｣
｢ごめんなさい･･･紫耀は私の為に頑張ってくれてるんだから自分で何とかしなきゃと思って･･･｣
｢ん…。1人で不安にさせてごめんな。もう大丈夫やって言ってやりたいとこやけどAが知らんってことは支配人に止められてる可能性が高いよな｣
｢そうだね。聞いたらすぐに受けると思って隠してるんじゃないかな･･･。戻ったら支配人に問いただしてみる｣
｢うちの支配人からも総支配人に言って貰えるよう頼んでみるわ。｣
｢いいの･･･？｣
｢それしか方法が無いし･･･｢それは困るな｣
被るように上から降ってきた声に2人で見上げると
｢山岡様･･･なんで･･･｣
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FMY(プロフ) - Aliceさん更新ありがとうございます!大好きな作品なので、ずっと待ってました(´∀｀*)これからもお時間が、できた時に更新していただけると嬉しいです！ (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
somari_27(プロフ) - 改めて作品読みました。更新待ってます。 (2020年4月22日 0時) (レス) id: 80f214d597 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 廉君のVerから読ませていただいて、紫耀君のお話を読ませて頂きました。もう…途中から胸が苦しくて、涙が止まりません。廉君とりんちゃんが幸せになったから…紫耀君もって思っていたから尚更。山岡が憎いです。この先の2人が読みたいです。更新お待ちしてます。 (2019年11月29日 14時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ao11miyu57(プロフ) - 更新ありがとうございますm(__)m大好きな小説が更新されてて嬉しかったです。また続き楽しみです(*´ω｀*) (2019年11月23日 12時) (レス) id: bd6162dc6c (このIDを非表示/違反報告)
artn6z6(プロフ) - 更新ありがとうございます！すごく好きな作品なので嬉しいです^ ^続きが気になります…！2人が早く幸せになれますように…！ (2019年6月9日 11時) (レス) id: 121c87af95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2019年1月17日 19時
