愛してる#21 ページ21
翌日Aの身請けが父親から正式に申し込まれ花雫の支配人の耳にもすぐに知らされた
｢Aの身請けが申し込まれたって本当なのか!!｣
｢はっ、はい。確かです｣
色子達の顧客や身の回りの管理をする番頭をすぐに呼びつけ詰め寄り
｢あの父親にそんな金があるはずない。どうせ身請け金なんか用意出来るわけがない。どこかでAの身請け話を聞きつけて横入りしただけだろう｣
｢それが･･･お金はあるようですぐに決めてもらいたいから手付け金を払うとまで言ってきてるんです｣
｢なに･･･!!倒産して借金まみれの父親のどこにそんな金が･･･まぁいい。この事はAには知らせるな。その前に山岡様の身請けを受ければいいだけだ。仕事に戻っていいぞ｣
｢かしこまりました｣
番頭を帰すと今度は使用人を呼び付けた
｢Aの様子はどうだ？｣
｢郭の者の目を盗み週に一度、外へ出ているようです。門番も買収されていたようで吐かせたところ華雫の紫耀という色子に金を握らされて黙認していたとの事です｣
｢華雫だと･･･!!色子がなぜAを･･･？｣
｢元々の知り合いのようです。毎週月曜日に橋の下で逢瀬を重ねておりかなり親密な関係と思われます｣
｢まさか･･･そいつがAの父親に余計な入れ知惠をしたのでは無いだろうな｣
｢その可能性は高いですね。調べたところ華雫のお職を何年も取っている男です｣
｢クソッ！何年も騙されてたってわけか！Aのヤツ･･･タダじゃ置かんぞ･･･。月曜という事は今晩も会うんだな？｣
｢はい。そう思われます｣
｢そのまま泳がせろ。2人で一緒のことろを捕まえて両者に無駄な事だと分からせてやる。山岡様にすぐに連絡しなければ･･･お前は引き続きAを見張り今日の門番にも見逃すように言っておけ｣
｢かしこまりました｣
使用人が頭を下げ退室するとすぐに受話器をとり電話をかけた
｢山岡様ですか･･･はい。紫陽花の事でお話があります。少々面倒な事になりまして。是非ご協力頂きたいんです。えぇ･･。ありがとうございます。お待ちしております｣
｢紫陽花のやつ…やはり男がいたからあんなに強気だったんだな…お前を身請けるのは隠れて会ってた色子でも父親でもない山岡様だという事をわからせてやる…(笑)｣
その晩何も知らないAはいつものように花雫を後にする。
いつもと違う門番に違和感を覚えたが特に止められる事もなかったのでなんの疑いも持てなかった
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FMY(プロフ) - Aliceさん更新ありがとうございます!大好きな作品なので、ずっと待ってました(´∀｀*)これからもお時間が、できた時に更新していただけると嬉しいです！ (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
somari_27(プロフ) - 改めて作品読みました。更新待ってます。 (2020年4月22日 0時) (レス) id: 80f214d597 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 廉君のVerから読ませていただいて、紫耀君のお話を読ませて頂きました。もう…途中から胸が苦しくて、涙が止まりません。廉君とりんちゃんが幸せになったから…紫耀君もって思っていたから尚更。山岡が憎いです。この先の2人が読みたいです。更新お待ちしてます。 (2019年11月29日 14時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ao11miyu57(プロフ) - 更新ありがとうございますm(__)m大好きな小説が更新されてて嬉しかったです。また続き楽しみです(*´ω｀*) (2019年11月23日 12時) (レス) id: bd6162dc6c (このIDを非表示/違反報告)
artn6z6(プロフ) - 更新ありがとうございます！すごく好きな作品なので嬉しいです^ ^続きが気になります…！2人が早く幸せになれますように…！ (2019年6月9日 11時) (レス) id: 121c87af95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2019年1月17日 19時
