愛してる#19 ページ19
Aの両親の居場所はすぐにわかり
見世が開くまでには必ず戻ると支配人に許可を貰い訪ねに来た
昔、1度だけAを家まで送ったことがあったが絵に書いたような豪邸で地下室まであると言っていたな･･･と懐かしい記憶を辿っていると
｢ここか･･･｣
書き記された住所にあるのは古びたアパートでとてもじゃないけどあの豪邸と同じ人が住んでると思えなかった
2階の奥の部屋のチャイムを鳴らすと
｢はーい？｣
扉を開けたのはAにそっくりな女性ですぐに母親だと察しが着いた
｢あ、いきなりすみません。俺、Aさんと同じ中学だった平野と申します｣
｢Aならもうここにはいませんよ･･･？｣
｢分かってます。彼女の花雫でのお話をさせて頂きたいんです｣
郭の名前が出ると分かりやすく顔がこわばり
｢ちょっ、ちょっと待って下さいね。｣
奥へと消えると微かに聞こえる話し声
母親らしきが消えた部屋から今度はメガネをかけた神経質そうな男の人が出てきた
｢Aの父親です。中でお話を伺いますのでどうぞ｣
｢あっ、はい。お邪魔します｣
質素なワンルームで必要最低限のものしかない
これがAの実家だとはあの頃のAを思い浮かべると信じられない気分だった
｢どうぞお掛け下さい｣
｢失礼します･･･｣
小さなテーブルを挟みAの両親と向かい合って座った
｢それで･･･Aについてのお話を伺う前にあなたとAのご関係を聞いてもいいですか？｣
｢あっ、、えっと･･･中学の同級生で･･･その、、、お付き合いさせて頂いてました。でも！中学卒業する時別れたんですけど･･･｣
｢そうか･･･君が平野くんか｣
｢知ってたんですか？｣
｢隠し事は嫌だからと彼が出来たことも教えてくれたよ。昔から正義感が強くて隠し事が出来ない子だったからね｣
内緒にしようと紫耀が提案した時Aも黙って頷いてくれたから親には言ってないものだと思っていた
｢あの･･･別れた理由は･･･？｣
｢そこまでは聞いてないが君が進学せずに働くために別れたと聞いたよ｣
｢その･･･確かにそうやったんですけど･･･中学卒業して吉原の遊郭に入ったんです･･･母親を楽にしてやりたくて。Aがいる花雫と同系列の見世です。遊郭の色子なんかになった俺が釣り合わんと思って別れたんですけど･･･ある日、彼女を見つけたんです。あの街で｣
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FMY(プロフ) - Aliceさん更新ありがとうございます!大好きな作品なので、ずっと待ってました(´∀｀*)これからもお時間が、できた時に更新していただけると嬉しいです！ (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
somari_27(プロフ) - 改めて作品読みました。更新待ってます。 (2020年4月22日 0時) (レス) id: 80f214d597 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 廉君のVerから読ませていただいて、紫耀君のお話を読ませて頂きました。もう…途中から胸が苦しくて、涙が止まりません。廉君とりんちゃんが幸せになったから…紫耀君もって思っていたから尚更。山岡が憎いです。この先の2人が読みたいです。更新お待ちしてます。 (2019年11月29日 14時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ao11miyu57(プロフ) - 更新ありがとうございますm(__)m大好きな小説が更新されてて嬉しかったです。また続き楽しみです(*´ω｀*) (2019年11月23日 12時) (レス) id: bd6162dc6c (このIDを非表示/違反報告)
artn6z6(プロフ) - 更新ありがとうございます！すごく好きな作品なので嬉しいです^ ^続きが気になります…！2人が早く幸せになれますように…！ (2019年6月9日 11時) (レス) id: 121c87af95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2019年1月17日 19時
