愛してる#18 ページ18
支配人室へ入り向かい合って応接用のソファーへ座ると
｢見世が開くまであまり時間もないから手短に言わせて貰う。花雫の紫陽花に身請けの話が来てるそうだ｣
｢まぁ、お職やし身請け話くらいいくらでもあるでしょ｣
｢そうなんだが･･･今回はかなり面倒な相手みたいでな｣
｢どうゆう事？｣
｢紫陽花の1番の上客で山岡と言うらしいが･･･花雫へも多額の支援をしてるいわゆるスポンサーというやつだ｣
｢え･･･そんな人うちにも居るの？｣
｢うちはスポンサーなんて居なくても色子達の稼ぎで十分にお客様へ満足して頂ける。だが女の郭は山ほどあるから競争社会だしな、、、より質の高いサービスをする為には金もかかるしそうゆう制度を取り入れている店も実際はある｣
｢スポンサーやから断れないなんて事ないよな？｣
｢本来は身請けは色子自身が納得しなければ絶対に成立しない。だがしかし、、、向こうの支配人も紫陽花を説得しにかかっているらしいしお前も早く動いた方がいいかもしれない｣
｢･･･っ金ならもうほとんど貯まってる。じゃあすぐに身請けを･･･！｣
｢まぁ、待て。このタイミングで全く知らない第三者が申し入れても相手にもされないだろう｣
｢じゃあどうしたら･･･｣
｢お前、紫陽花の親は知ってるのか？｣
｢いや、会ったこともない･･･｣
｢可能性があるとしたら親からの買い戻ししかないだろうな。｣
｢･･･わかりました。俺がAのご両親探して頼んでくる｣
｢向こうも身請けする為なら手段を選ばないだろう。後悔したくなきゃ早く動け。ただ仕事に穴は開けるなよ｣
｢はい。もちろんです。見世には迷惑かけません。支配人教えてくれてありがとうございます｣
頭を下げると門番の元へ一目散に向かいAの両親の現在の居場所を調べるよう頼み部屋へ帰った
そんな事が起きてたなんて微塵も気づいてなくてAからもそんな素振り全く見せなかった
俺が廉とりんの事ばっか気にしてたから･･･
いや、それが無くてもAはそんな事絶対に紫耀には相談してこないだろう
お願いだから自分1人で何とかしようなんて思うなよ･･･
ここまで来て他人に渡すなんて絶対にごめんだ
Aを自由にする事の為だけに生きてきたのだから
誰が相手だろうと何をしてでも取り返す
強い意志を心の奥底に隠して
今日も紫耀を待つたくさんのお客の元へ急いだ
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FMY(プロフ) - Aliceさん更新ありがとうございます!大好きな作品なので、ずっと待ってました(´∀｀*)これからもお時間が、できた時に更新していただけると嬉しいです！ (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
somari_27(プロフ) - 改めて作品読みました。更新待ってます。 (2020年4月22日 0時) (レス) id: 80f214d597 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 廉君のVerから読ませていただいて、紫耀君のお話を読ませて頂きました。もう…途中から胸が苦しくて、涙が止まりません。廉君とりんちゃんが幸せになったから…紫耀君もって思っていたから尚更。山岡が憎いです。この先の2人が読みたいです。更新お待ちしてます。 (2019年11月29日 14時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ao11miyu57(プロフ) - 更新ありがとうございますm(__)m大好きな小説が更新されてて嬉しかったです。また続き楽しみです(*´ω｀*) (2019年11月23日 12時) (レス) id: bd6162dc6c (このIDを非表示/違反報告)
artn6z6(プロフ) - 更新ありがとうございます！すごく好きな作品なので嬉しいです^ ^続きが気になります…！2人が早く幸せになれますように…！ (2019年6月9日 11時) (レス) id: 121c87af95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2019年1月17日 19時
