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あれから花菱のじいさんに頼んですぐに廉の身請けを申し入れた
本来なら正式に決まった身請けの横槍を入れる事は許されないし遊郭としても受け入れるわけがない
だが、、、相手が花菱とあっては西園寺優梨も身を引かない訳には行かずこんな強引なやり方はしたく無かったけど財力でもなんでも使ってでも廉と離れたくない気持ちの方が大きくて
今まで色んなものを諦めて生きてきたのにこんなにも心の底から欲しいと思ったのは廉が初めてだった
「これからどうすんの?」
珍しく大真面目な顔した岸くんに聞かれて
「うーん・・・とりあえず中学もまともに行けてなかったし勉強して高校行って、、、行く行くは大学に行きたい。あとを継ぐとかそうゆうのはまだ全然考えられないけど、、、じいさんの手助けくらいは出来るようになりたいから」
「そっかぁーAは偉いな!」
岸くんにも頭をぽんぽんされて何だかくすぐったい
「廉は?」
「俺もとりあえずは高卒認定取って大学受験するつもりやで。Aの側に居るのにアホやったら追い出されそうやからな」
「そんな事ない!廉を追い出すなら私も出てくし!!」
「なんなの・・・ラブラブやん。」
廉がそんな事考えてたなんて知らなくて思わずAが大きな声をあげれば紫耀が呆れたように突っ込んでくる
「それにAが私って言うてるのなんか変な感じすんな(笑)」
「じいさんの前で俺って言うとうるさいんだよ。そう言えばさ、ずっと聞きたかったんだけど、、、」
「なに?」
紫耀が助けてくれたあの日からずっと疑問に思っていたことがあった
「なんであの時、俺らが襲われてたの分かったの?大声出さないように脅されてたし絶対外には知られてないはずなのに・・・」
「あっ、、、あぁーあれはな、ちょっと花雫に知り合いがおって聞いてたんよ。Aの事も噂になってるって」
「噂・・・?」
「まだあっちへ移ってないのにAって色子は居るか?ってめちゃくちゃしつこく問い合わせてる奴が居るから気をつけた方がいいんじゃないかって…そしたら海人から変な客が廉に新規で付いたって聞いて嫌な予感がしたんよ」
「なぁ・・・しつこく問い合わせてたのって」
「うん、多分叔父さんだね。」
「で、あの日そのお客が2度目に登廊るって聞いたから一応様子見に行ってみたらAの声が聞こえたんだよ。“廉“って、、、」
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ななみ(プロフ) - 初めまして。読み始めてすぐに「きたー!」って思うほど引き込まれております!廉君、いわち、紫耀君…みんな綺麗なんだろうなぁ…。先を読むのが楽しみです。 (2019年11月29日 8時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ひかるさん» 一気読みありがとうございます(≧∇≦)永瀬担さんにキュンキュンして貰えるか心配だったので良かった(^^;)私のお話で再認識してくれるなんて(*/ω\*)れんれんのあの色気があったから作れた作品だと私も思います(*^▽^*)この話にときめいたあなたはやっぱり永瀬担(笑) (2019年1月17日 19時) (レス) id: 6abfb3b6fc (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 今まで読んだ事ないタイプの小説で引き込まれて一気読みしちゃいました!!永瀬担の私はたまに見失いがちな?廉の色気を再認識してキュンキュンしました笑 やっぱり私は廉が好きなんやなって←浮気症か笑 (2018年12月28日 5時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - ありがとうございます!さっそくフォローさせて頂きにいきますね! (2018年12月22日 23時) (レス) id: d1c8a3d32a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ゆらさん» わぁ〜!ありがとうございます(*/▽\*)キャッTwitterは→@Alice15479955です!占ツクでのお話の予告や番外編も公開してますのでよろしくお願いしますd(≧▽≦*) (2018年12月22日 22時) (レス) id: 6abfb3b6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice | 作成日時:2018年10月19日 14時