第5話 ページ7
さっきの発言からおよそ五分。
坂田さん以外の三人は廊下に出て話をしに行った。
さっきは変なこと言ったよね、最初なのにどうしよう…。
うっすら涙が滲む。
それを必死に堪えていると、坂田さんが察したのか笑い飛ばそうとしてくれた。
優しい人たちなのは分かるんだけどな。
冷めてしまったお茶を飲みながら雑談していると、リビングのドアが開いた。
センラさんがうらたさんと志麻さんの背中を押す。
うらた「あの、さっきはすみませんでした…。変な勘違いばっかりして…」
志麻「まだろくに話してもないのに決め付けたりしてごめんなさい…」
センラ「…ほら、言うことも一つあるやろ?」
二人の顔が赤くなる。
志麻「たっ、頼りにしてるからな!」
うらた「これからよろしく…」
一瞬頭がフリーズした。
い、言わされたとかないよね…?
坂田「二人とも!デレたなぁ〜〜!!」
坂田さんがそう叫ぶもんだから、やっと理解した。
やった、打ち解けて貰えた…!!
A「う、うう嬉しいです!これからみんなで頑張って行きましょうね!」
精一杯マネージャーらしく、返事をした。
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作者名:林檎紅茶 | 作成日時:2020年1月3日 12時