9話。 ページ11
A「寒…っ」
ドアを開けたら包まれる冷気に思わず身震いする。
でも…ココアのためだっ！！
そう思い、歩き出したは良いものの、もこもこのパジャマの上にダッフルコートを羽織っただけだ。
首もとや指先から体が冷えていく。
ひやぁぁあぁあぁあ…。
そんな凍える思いをしながら3分。
自販機のある公園に着いた。
この公園は高級住宅街にあるだけあって、小さい丘があったり、春と冬に桜の木がライトアップ…なんて、かなりロマンチックな公園になっている。
なので、折角なら…と、ココアを持って丘の上まで登ってみる。
A「お、すごいすごい！」
イルミネーションには劣るけれど、雪が積もった桜の木が幻想的でとても綺麗だった。
景色やココアに癒されていた時、ふと気配を感じた。
下の方から、もきゅ、もきゅ…なんて雪を踏み締める音…。
へ、変質者！？
この時間にここにいるなんて流石に変質者しかいないでしょ！(人のこと言えない)
どうしよう、逃げなきゃ？なんて焦っていたら、ついにソイツが姿を表した。
A「ひゃっ！…え、嘘…！」
なんと登ってきたのは、私と同じく右手にココアを持った、茶髪で赤いニット帽のイケメン。
そして向こうもこっちを凝視している様だ。
とりあえず弁解しときますか…？
A「夜中なんですけどいきなり飲みたくなっちゃって…ココア。」
「あっ僕も同じです！じーっと見てしまってすみません！！」
この後お互いに謝りまくって、何故か一緒に話をしながらココアを飲むことになってしまった。
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恋花ﾚﾝｶ - 面白いストーリーですね！更新されたらまた来ます！ (2019年12月31日 20時) (
レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
sky* - 男だとばれたら、どうなるんだろ(笑) (2019年4月3日 0時) (レス) id: 6999f90ab0 (このIDを非表示/違反報告)
響音リリア - 面白いです！今まで見た事の無い設定なので、この先が楽しみです！頑張ってください！ (2018年11月21日 16時) (レス) id: 4861b7501c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎紅茶 | 作成日時：2018年11月12日 23時
