29話。 ページ36
A「えーっと…声は聴いたことあるんですけど…どなたでしょう？」
そう聞くと、タックル少女は顔を上げ、なぜか聞き覚えのある声でこう言った。
96「どうも、96猫でーす！今はあまちゅの家にお邪魔してたんだ〜。で、マイエンジェルのお名前は？」
…えっ。
あー、だから聞き覚えあったのね。
A「96猫さんだったんですね！あぅぁうあ、失礼致しました…。」
天月「こちらはAちゃん、陽だまりPだよ〜」
96猫さんはぱっちりと目を見開くと、天月くんの部屋のなかに駆けていった。
A「あ、嵐のような人だった…。」
天月「なんかごめんね？でもAちゃんも女の子の友達できたら楽しいんじゃないかって…」
あぁ、なるほど。
悪巧みではなかったらしい。
A「それで…新曲出来たので聴いてほしいんです！」
天月「新曲…あ、この前帰れなくなった時のアレか！」
A「そうです！私のスマホに入ってるんで聴いてみて下さい！！」
リビングに通されたので、天月くんにスマホとイヤホンを渡し、なんとなくソファーに座り込んだ。
すると部屋の奥に消えていった96猫さんが戻ってきて、私のとなりに座った。
まぁソファーだから二人の距離が近い訳で。
ちょっと人見知りの私にはキツいかな…と天月くんに目線で訴えようとしても、目を瞑りながら聴き入っていらっしゃる。
そして96猫さんはじーっとこっちを見てから口を開いた。
96「髪の毛綺麗…染めてるの？」
A「へ？！」
無駄にイケボでびっくりしたが、髪の毛ですか！！
A「生まれつきでは無いんですが、染めてはないんですよ！なんかストレス性らしくて…」
96「ほー。可愛い！あ、目の色も綺麗！！」
96猫さんが目をよく見ようと近寄ってくる。
96「どれどれ〜？」
A「ふぁっ、いきなり顔触られるとくすぐったいんですけど！！」
96「ごめーん！…あ、ちょっと失礼しまーす。」
いつの間にか自分の体制が変わり、ソファーに寝転がっている状態に。
96猫さんの顔がドアップになっている。
ドユコト！？
天月「Aちゃん、曲よかったよ〜って…え。あの、仲良く…なった、ね？」
天月くんが赤面しながらチラチラとこっちを見てくる。
A「え、誤解ですよ？」
96「何が誤解？ナカヨクしてただけだよ。ね？Aちゃーん♪」
天月「くろちゃん、酷いことはしちゃダメだよ…」
A「え、ねぇ！！助けてよ！！！」
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ミミ - 文才ありすぎませんか？ 好きです (2021年1月24日 20時) (
レス) id: 5412205f13 (このIDを非表示/違反報告)
美雲 - このような、素晴らしい作品を作れるなんてとても凄いです。続き、楽しみにしています。 (2020年1月13日 16時) (レス) id: 0e776977f0 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き(プロフ) - すみません…私事なのですが、苗字と、名前が被ってしまってとても読みにくいため変えてもらうことは出来ませんでしょうか？ (2019年4月2日 22時) (レス) id: 9a6c0bea28 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 夢主ちゃんは、パラジクロロベンゼンとか飴と鎖みたいな感じの曲を作るのかな？ (2018年10月19日 22時) (レス) id: f0adf48f80 (このIDを非表示/違反報告)
林檎紅茶(プロフ) - 眠い(ーー)さん» コメントありがとうございます！星を押すほどの作品ではございませんよw楽しんでいただけて何よりです！ (2018年9月24日 1時) (レス) id: 26bfe0290c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎紅茶 | 作成日時：2018年7月3日 5時
