【歌い手】引きこもり系ボカロPはある決断をするそうです。

18話。 ページ23

並んで、並んで。

ついに私たちが乗る番だ。



係員「こちら、お二人様ですか？」

うらた「はいそうd…「「俺らもでーす！！」」

うらた、A「「…は？」」


もう乗り込んじゃったよ、しかも扉閉められちゃったよ、それにもう空中に浮いちゃってるよ。

これから15分間、この人たちと一緒なの！？


A「こいつら…誰ですか…(ｺｿｯ」

うらた「…。」


ああああああああ、ヤバい。うらたさんが放心状態だ。


「うらさーん、こんな可愛い子と出歩いてたの？こんな時間まで？」
「俺らにも紹介してくれよ〜」

何だコイツら。一応うらたさんの知り合いっぽくて助かった。

「坂田に志麻くん、ひまりPさん怖がっとりますよ。自己紹介位したらどうです？」


…今、何て言った？


志麻「はーい、俺、浦島坂田船の島担当の志麻でーす！」

坂田「僕は坂田担当のとなりの坂田でーす！！」

センラ「そして自分がセンラです。お騒がせしちゃってごめんな？」

A「いや、全ッ然良いですよ！浦島坂田船が揃ってるの見られてこっちがめっちゃ嬉しいです！！ね、うらたさ…」


シュッシュッ。
うらたさんが逆さまのグッドを首元に持っていき、スーッと。

うらた『お前ら後で話し合おうぜ？』

そしてこの口パクである。


私は解読出来なかったけど、島坂が震え上がってる。
センラさんは呆れた顔でそんな二人を見ていた。

センラ「ほら、皆そんな怖い顔せんといて。夜景、夜景。」

A「うぁ…。綺麗…！！」


某異能力バトルアクションの景色だ！！

あそこら辺にマフィアありそうだな〜。


坂田「今一番上ら辺だからあと7分位あるよね」

志麻「俺、ひまりPさんのこと知りたい！！」

センラ「センラも！」

志麻「うらたんも拗ねないで参加しましょ？な？」

…何か勝手に質問大会が始まるみたいだ。


A「仕方ない、答えてやろうじゃないか！！」


坂田「まずは、何歳？」

A「15歳の高校1年生(仮)！」


志麻「生足見せて」

A「良いですよ〜」

ワンピースの裾をくいっと持ち上げるのを、必死にセンラさんとうらたさんが抑える。

A「保護者ですか。」


センラ「じゃあ次は…よし、その帽子、取ってみて？」

A「引かないでいてくれるなら…。」

皆気になるのね。

そうっと帽子を取る。


志麻「…ちょっとええ？」

お団子を解く。
はらはらと髪が下に落ちる。

志麻「…やっぱり。

やっぱりアイコン通りだあぁああぁ！！」


…はい？

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