君は悪くない ページ3
.
しばらくAと話していたけど、時々話を振っても相槌程度しか返してこなくて、とっくに底をついた飲み物の前でだんまりのジョングガ。
きっとAも分かってる。気付いてる。
笑顔も固い。
本当、お前ねぇ…って言いたくなるけど、ジョングガが思っていることも分かるから。
それにここで言い合うことじゃない。
TH「…さて、そろそろ帰ろっか。ジョングガももう飲んだでしょ？」
JK「はい、とっくに。」
刺々しい余分な語尾に少し苛立つ。
TH「A、ごめんね。また来るよ。」
『あ、いえ。こちらこそごめんなさい。来てくださってありがとうございました。写真も…嬉しかったです。』
TH「ちゃんと飾ってね！…ほら、ジョングガ帰るよ。」
ポンと肩を叩けば、立ち上がってAに会釈だけするジョングギ。
ジョングギ…流石にあからさまな態度過ぎるよ。
TH「ジョングガ！」
JK「ごちそうさま。」
俺が少し怒れば、目も合わせずごちそうさまとだけ言い外に向かった。
無意識に小さなため息が出た。
TH「A、本当にごめん。」
『…いえ、大丈夫です。私こそごめんなさい。色々無神経でしたよね。』
Aが謝ることじゃないのに。
『ジョングクさんが考えていることも分かりますから。当たり前だと思います。だから、ジョングクさんは何も悪くないです。』
TH「…A。」
『早くジョングクさんを追いかけないと！忙しい中わざわざ来てくださってありがとうございました。体調に気をつけてくださいね。」
TH「ありがとう。…じゃあ帰るね。」
ごめんね、Aは悪くないのに。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ali | 作成日時：2021年2月15日 8時
