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乱れた髪を直すこともなく、はあはあと息を荒げている。
「ぐ、グルッペンいる！？」
ut「おるよ？今話しとったし」
扉を開けて部屋に招き入れる鬱先生。
ut「グルちゃん、美女が、」
「グルッペン！」
来たことを知らせようとしたが、言葉を制す。
「グルッペン、私が何を言いたいか分かる？」
扉を閉めもせず、中に入る。それから一緒についてきたシャオロンも。
gr「給与は十分に出してとるぞ？何か困ったことでも？」
机をドンと叩き、「冗談言ってる場合じゃないの」と言う。
ut「まあまあ、ちょっと落ち着いて、」
sya「落ち着いて？お前、この状況で落ち着けるわけないやろ！今、トントンに殺されかけたんやぞ！？」
「今、チーノも一緒にいる。トントンが魔法を使ってきて、私たちは殺されそうになった。チーノはトントンの心を読んで、グルッペンのところに行けと言った」
gr「千里眼か…吸血鬼の面倒な能力やな…」
今日の株価について話してるみたいに、彼にはこれといった緊張感は見られない。それが私のイライラを募らせる。
「何があったの？あの林檎の芯は一体なんなの？」
かけていた眼鏡を外し、ハンカチでそれを拭く。
「その林檎と、私たちが殺される理由に関連はあるの？」
gr「…さあ？どうやろな」
眼鏡をかけ、ギラギラとした目でこちらを見る。
「ヒトの子風情が…ふざけるのもいい加減にして…」
ここにはヒトの子が三人いる。シャオロン、それから鬱先生、そしてグルッペン。悪いとは思わなかった。お前らのせいで、私たちの牙は抜かれ、ヒトの子に配慮しながら生活をしなくてはいけなくなったのだから。私の両親はあんたらの祖先に殺された。両親はヒトの子を殺したりしなかった。血だって豚から飲んでいたし、それも死なない程度に。むしろ友好的だったのに。それなのに、両親は…あんたらの平和と安寧という嘘で塗り固められた言葉のせいで殺されたんだ。
cn「A！グルッペンは、っ！」
扉の方を振り返ると、チーノが立っていた。
「トントン…」
そしてその後ろにはトントンも。チーノのこめかみに杖をあて、私に睨みを利かせる。だったら私だって考えがある。机を片手で押し込み、ひょいと身体を翻す。グルッペンの後ろに立ち、彼の首筋に顔を近づける。
tn「おい、」
sya「A！」
私が何をしようとしているかトントンも分かったんだろう。
「杖を下ろして、トントン。じゃないと、私は彼を噛んで吸血鬼にする」
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Alex(プロフ) - 鷹尾さん» ありがとうございます！現在続編を書いてるところなので、お楽しみにお待ちくださいませ！今後とも引き続き宜しくお願いいたします！ (2019年8月8日 19時) (
レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 十音さん» もちろんです！現在書いている続編では、エミさんとコネシマさんが登場してます！お楽しみに！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
鷹尾(プロフ) - コメント失礼します！相変わらずAlexさんのまとまった綺麗な文章と、面白いストーリー性にはいつも感服させられます..今後のストーリーが楽しみです！これからも無理なく活動を続けて下さい！応援しております！ (2019年7月25日 6時) (レス) id: 1713adb778 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 続きはゾムさんとかオスマン先生とかも関わってくるんかな? 楽しみにしてます! (2019年7月23日 22時) (レス) id: c8ef4a1018 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 夢愛-ゆあ-さん» ありがとうございます！私も書いていてとても楽しいです！今後もぜひご覧くださいませ！ (2019年7月22日 21時) (レス) id: 88753e3a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年7月22日 0時
