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「いつもオークションにかける時はまず私が調査して、それから実際にオークションにかけるかどうかをトントンがグルッペンにお伺いを立てるわけ。オークションに出るってなったら、鬱先生が競売人けしかける感じ。で、この前の林檎は結局オークションに出なかった」
その理由を聞きたかった。だって、今までにそんなこと無かったから。
cn「それってつまり、」
「そういうこと。本物の可能性が高い。なのに、オークションに出さなかったってことは…何かあるってことだと思わない？」
研究者というものは、元来好奇心が高いものだ。
cn「事務所に寄る価値はありそうやな」
彼の好奇心はしっかりと刺激されたらしい。
***
「トントンおはよう。今日はお客さんも連れてきた」
tn「ん？あー、チーノか」
cn「どうもー」
「シャオロン良い子にしてた？」
トントンの隣でスマホをいじっていたシャオロンに尋ねる。
sya「普通。…どうしたん？そいつ」
そいつとはチーノのことだろう。隣に水色の髪をいじるチーノを顎で指す。
「ちょっとトントンに聞きたいことあって」
tn「俺？なに？」
「大したことじゃないんだけど、この前の林檎の件。トントンに伝えた通り、あれは確かに禁断の果実だと私達は判断したの」
トントンは「それで？」と先を促す。
「きっとオークションで高値がつくんだろうと思ったんだけど、そもそもオークションに出されなかったらしいじゃない」
tn「あー…せやな」
持っていた鞄を近くに置き、乱れた髪を直した。
「その林檎ってどこにあるの？もしよければ、私とチーノで、」
彼の名前を呼べば軽く片手を上げる。
「もう一回しっかり調べておきたいなと思って」
tn「…A、あんな？あれは確かに禁断の果実やった。凄いわ、まさか自分が探してたものが見つかるなんて」
cn「禁断の果実を探してたってこと？」
「じゃあ、あの林檎はトントンが個人的に持ってるってこと？」
別に怒ってるわけでもないが、トントンが私に何も言わずそんなことをするなんて考えられなかった。
tn「実際は、あそこに付着してた唾液が欲しかった」
「唾液…？」
tn「そう、唾液」
チーノと顔を見合わせ、一体何の話なのかと目で合図したが彼は小さく首を振る。
tn「A、俺はどちらかというとお前のこと嫌いじゃなかったし、チーノも悪い奴ちゃうなって思っとったわ」
トントンは持っていたスマホを机に置く。
tn「せやから、残念やわ…」
立ち上がるトントン。
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Alex(プロフ) - 鷹尾さん» ありがとうございます！現在続編を書いてるところなので、お楽しみにお待ちくださいませ！今後とも引き続き宜しくお願いいたします！ (2019年8月8日 19時) (
レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 十音さん» もちろんです！現在書いている続編では、エミさんとコネシマさんが登場してます！お楽しみに！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
鷹尾(プロフ) - コメント失礼します！相変わらずAlexさんのまとまった綺麗な文章と、面白いストーリー性にはいつも感服させられます..今後のストーリーが楽しみです！これからも無理なく活動を続けて下さい！応援しております！ (2019年7月25日 6時) (レス) id: 1713adb778 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 続きはゾムさんとかオスマン先生とかも関わってくるんかな? 楽しみにしてます! (2019年7月23日 22時) (レス) id: c8ef4a1018 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 夢愛-ゆあ-さん» ありがとうございます！私も書いていてとても楽しいです！今後もぜひご覧くださいませ！ (2019年7月22日 21時) (レス) id: 88753e3a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年7月22日 0時
