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eml「…そしたら？」
「それは法律的にダメですって。もう、自分で死ぬしかないみたい」
信じられないことに、ほんの少し嬉しいと思ってしまった自分がいた。そんなに愛してくれてありがとうって。ただ、そう思うと今度は心臓が痛くなる。こんな人を残して去ってしまう自分が情けなくて、辛くて。
eml「あっちで待ってますよ」
「…なんか、そう思うと少し気が楽になるね。いつ死んでも、エーミールがあっちで待っててくれるのかーって思って」
肩に顔を埋めるAさん。
「生きていけるのかな、私だけで」
それには答えることができない。自分が彼女と同じ立場なら、俺はきっと絶望していたと思うから。
eml「…辛いなら、無理しないで」
「そうする」
そう声をかけることしかできないのが情けない。
「ねえねえ。エーミールと私って、あのレポートのことが無かったら絶対に話したりしなかったよね」
笑うAさんに、「せやな」と答えた。
「エーミールってガリ勉で、真面目でさ。私がいたグループのこと嫌悪するタイプだったでしょ？」
eml「正直、後ろの方で毎回うるさいなーとは思ってたで」
ガヤガヤと、うるさい連中だ。ただ、大卒という肩書が欲しいだけで通わせてもらってる奴らというイメージしかない。
「私もね、本当はちゃんと勉強とかしたいなって思ってたんだけどさ…オリエンで仲良くなった子がそんな感じだったから、ちょっと無理してたんだよね」
eml「そうは見えませんでしたけど」
「馴染んでた？」
eml「だいぶ」
脇腹を小突かれた。
「だから、エーミールと会って、こうやって夫婦関係になって。…後悔してるとしたら、もっと早くにエーミールと仲良くなってたら良かったなって」
eml「そうですか」
「そしたら、もっと早くから仲良くなっててさ、…こうなる前に、あと一年くらいは一緒にいれたんじゃないかなって思っちゃった…りして…」
eml「…そうですか…」
ほら、結局ここに辿り着く。
「エーミール、本当に死んじゃうの…？」
泣かないで。泣かれると辛い。俺のことで泣かんといてや。俺まで辛くなるから。
eml「ごめん…」
そんな顔もさせたくないし、見たくない。だから俺はこの道を選んだ。
「行かないで…」
eml「…ごめん…」
「お願いだから…」
eml「ごめんな…」
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Alex(プロフ) - ドナドナさん» ありがとうございます！アラルカァイがよく分かりませんが、喜んでくださって光栄です。お辛い経験されたんですね。心中お察しします。 (2020年4月19日 21時) (
レス) id: 68d9b196e6 (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ - この作品がすごすぎて、目から滝のようなアラルカァイが...夢主のお話が自分にそっくりで、なんとなく嬉しかったです。ありがとうございました。 (2020年4月19日 1時) (レス) id: e73edfc34e (このIDを非表示/違反報告)
きぃ(プロフ) - ｳｫｫｫｫｫｫｫｵｵｵｵｵﾝ!!!!!!(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2019年9月2日 2時) (レス) id: d9682ceb69 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - おつるさん» 涙ふきふき。そう思ってくださり、ありがとうございます！今度はうれしい涙が流れてしまうような話を考えます！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ぐろこさん» ご覧いただきありがとうございます！ちょっと悲しすぎましたね…次はほっこりエーミールを書いてみます！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年5月25日 14時
