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zm「っ！」
偽物のゾムの心臓あたりから、鋭い刃物が見えた。事切れた偽物のゾムは、ゆっくりと膝から崩れ落ちる。混乱するAは、口を手で押さえながら偽物のゾムと、後ろに立つ黒いタンクトップを着たゾムを交互に見ていた。
zm「クッソ、なんやこいつ…スパイやわ、革命軍の」
頭から血を流し、今にも倒れそうなゾム。
zm「エーミール一緒だったやろ」
無言で首を横に振る。それだけで彼に伝わった。
ut「ロボロも…」
zm「…分かった。…小屋までの道は壊滅やった。せやから、別の道見つけてきたわ」
ぐしゃぐしゃに畳まれた紙をゾムが見せる。よく見えるよう、エーミールから受け取ったライターを使って明かりを灯した。
zm「幸い、馬小屋に見張りはおらんかった。俺らは城の裏から出て、そこから汽車に乗って同盟国まで行こうとしてると思っとんのやろうな。ここまでの道は敵しかおらんかったけど、こっちの道はまだ使える」
その道は、当初予定していた道の下にある下水道だった。予定していた道とは、金網一枚で隔てられており、縦に一メートル程の幅しかない細い道というより下水管だ。
ut「道ってより管やけどな」
zm「まあ、通れんこともないやろ」
ut「でも、上には敵がわんさか。その真下を通ったらさすがにバレると思うけど」
ゾムは真っすぐに俺を見た。
zm「せやから、俺がここにおるんやろ？」
それがどういう意味なのか、分からない程子供ではない。
ut「おい、やめろ…それはさすがに無理やろ…」
ゾムはゆっくりとその道に歩き出す。Aの背中を押して、俺たちも急ぐことにした。
「どういうこと？大先生」
自分の口からは言いたくない。安全に下を通り抜けられるよう、ゾムがデコイになって上で暴れるんですなんて。そこの道を使うことはもう既に知られているとしたら、そこにはどれだけの敵がいるだろう。いくらゾムが強いからと言って、全てを引き留められるほどの力を持っているわけがない。数には勝てないのだから。
「ねえ、大先生…ゾム…」
そうこうしているうちに、下水道までやってきた。
zm「A、悪いな」
「ゾム、あなたまでそんな…」
zm「大先生じゃ頼りないけど、最後までしっかりやる男やから。逃げることに関して言えば、誰よりも有能やし」
ゾムは指の部分が開いた皮手袋をきゅっとはめ直す。
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Alex(プロフ) - おうおさん» パスワードを教えてほしいということですか？それでしたらパスワードは教えられません。 (2021年8月24日 8時) (
レス) id: 5343f7f9cb (このIDを非表示/違反報告)
おうお - 続編見たいんですけど…パスワードが…… (2021年8月23日 22時) (レス) id: 7273c0d811 (このIDを非表示/違反報告)
もうふ - え…もう無理泣く。 (2020年2月17日 1時) (レス) id: 8ed07cb4d9 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 里奈さん» 愛してくれてありがとー！続編もぜひご覧くださいませ！ (2019年6月3日 9時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - めっちゃしゅきです(更に便乗)作者さんも我々だも、しゅき。愛してりゅ〜！ 失礼しました(土下座) (2019年5月29日 22時) (レス) id: a47ab054ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年5月12日 22時
