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これから彼が何を言おうとしたのか分かったようで、先にその全てを否定した。
eml「いいえ、王女様。私は行かなくてはいけません」
「まだ、教えてもらってないことが沢山あるでしょ…嫌よ、エーミール…」
エーミールはAの教育係だった。政治のこと、諸外国の事。それら全てをエーミールから学んだ。
eml「あなたはもう、十分学んだはずです。この国の歴史、政治、それから同盟国のことも。私が教えることは、もう何もない。…できれば、最後まであなたにお供したかった」
「それなら、」
eml「でも、ここまでです。…どうか、私が教えたことを忘れないでください。そして、できれば…私という人間がいたことを、覚えておいてください」
エーミールは持っていたライターを俺に渡す。
eml「使えるかもしれんから。…信じれば必ず光は見える」
男の背中は、いつもより大きく見えた。その男の背中を追おうとするAを止めて、口と耳を再び塞いだ。
eml「女王から手を引け、下衆共が」
エーミールはそれから走り、俺達の進行方向とは別の方へと向かったようだ。わざと音を出し、他の敵も引き付けようとしている。
「エーミール！」
腕の力が抜けたのを見計らい、Aが声を出す。
「…やだ、もう…あ、お母さまが、」
ut「あかん。…ここから馬小屋まで行きますよ」
「でもお母さまが生きてるかも、」
ut「ダメや！…ダメです。お願いですから、俺についてきてください…」
酷なことだということは分かってる。自分の母親がもしかしたら、壁一枚隔てたすぐそこで生きているのかもしれない。けど、駆け寄ってはダメだ。それは一生のトラウマになる。そして、それが命取りにもなる。俺だって助けたい。けど、それは今すべきことではない。最優先は、この光を同盟国に送ること。
ut「行きましょう」
彼女の手を握り、再び走り出した。
***
「大先生、ごめんなさい…」
ut「いえ、こちらこそ。すみません、殴ってしまって」
頬に添えられていた手の上からそっとさする。
「でも、ごめん…もう、あんまりだよ…私は光なんかじゃない。…知ってるでしょ？私は、」
??「おい」
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Alex(プロフ) - おうおさん» パスワードを教えてほしいということですか？それでしたらパスワードは教えられません。 (2021年8月24日 8時) (
レス) id: 5343f7f9cb (このIDを非表示/違反報告)
おうお - 続編見たいんですけど…パスワードが…… (2021年8月23日 22時) (レス) id: 7273c0d811 (このIDを非表示/違反報告)
もうふ - え…もう無理泣く。 (2020年2月17日 1時) (レス) id: 8ed07cb4d9 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 里奈さん» 愛してくれてありがとー！続編もぜひご覧くださいませ！ (2019年6月3日 9時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - めっちゃしゅきです(更に便乗)作者さんも我々だも、しゅき。愛してりゅ〜！ 失礼しました(土下座) (2019年5月29日 22時) (レス) id: a47ab054ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年5月12日 22時
