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この国始まって以来、初めて革命運動が起きた。人々はこの国の国旗とは反対に、赤の旗を掲げて各州を占拠していく。勿論軍も動いたが、革命軍の持つ武器に勝てなかった。何故なら、彼らに武器を横流しにしていたのは隣国だったからだ。武器の実験とでも言えばいいのだろうか、隣国からまだ運用前の武器を安価で購入し、それを使って革命軍に不信感を持つ人々、それから我が軍も殺していった。小さな火種が大きくなるのに、そう時間はかからなかった。この国の資源は「国内が大変なら共同で管理しようか」と持ちかけた隣国に支配され、ついにこの王都にまで迫っている。そして昨晩、王が何者かに殺された。彼の奥方である女王に、「同盟国へ逃げましょう」と宰相であるグルッペンが言う。しかし、女王はそれに同意しなかった。
「この子だけ…Aだけを逃がしてください」
グルッペンは初め、頭を縦に振らなかった。しかし、その後に起こることを知っていれば、この時の判断をもう少しだけ早くした方がよかったかもしれないと今は後悔している。女王の説得にはグルッペン、それから軍のトップを務めるトントンが行った。その間、裏では女王と王女を逃がすための計画が俺を中心に行われていた。外交官であるオスマンとひとらんがが早馬に乗り、同盟国へと急ぐ。ゾムは王女の警護、コネシマとシャオロンは城の防御を固め、ロボロは城内に入り込んだネズミを探している。
eml「大先生、馬の準備はできたで」
ut「ありがと、エミさん」
A、女王の鞄を準備し、他にも国にまつわる様々なものを箱に入れておく。
eml「ただ、走れる馬は二頭ですけど」
ut「…そっか。分かった」
eml「他の馬は落ち着きがなく…無理でしょう」
二頭か。同盟国へ行くまで、一日走っても丸二日はかかる。馬の体力なども考えれば、一頭につき一人が乗る。つまり、二人しか逃げられない。女王、それからAだけだ。
「私も残ります」
eml「いけません、A様。あなたはこの国の王女として、必ず生き延びなくてはいけません」
「エーミール…」
ut「あなたは希望です。私達の」
「希望じゃない…私はただの、人です…お父様に会いたい…」
彼女の父、国王の葬儀は執り行われることはないだろう。彼はまだベッドの上で布を被され、そのままだ。
「もう、私は置いていって…お願い…」
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Alex(プロフ) - おうおさん» パスワードを教えてほしいということですか？それでしたらパスワードは教えられません。 (2021年8月24日 8時) (
レス) id: 5343f7f9cb (このIDを非表示/違反報告)
おうお - 続編見たいんですけど…パスワードが…… (2021年8月23日 22時) (レス) id: 7273c0d811 (このIDを非表示/違反報告)
もうふ - え…もう無理泣く。 (2020年2月17日 1時) (レス) id: 8ed07cb4d9 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 里奈さん» 愛してくれてありがとー！続編もぜひご覧くださいませ！ (2019年6月3日 9時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - めっちゃしゅきです(更に便乗)作者さんも我々だも、しゅき。愛してりゅ〜！ 失礼しました(土下座) (2019年5月29日 22時) (レス) id: a47ab054ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年5月12日 22時
