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「ここに彼、オスマン少将を置いていきます。きっと彼はあなたの役に立つでしょう」
オスマンはにこっと人のよさそうな笑みを浮かべ、軽く会釈をした。
「そして、ぜひあなたのお力もお借りしたい。私達の目標は同じはずです」
再び彼に背を向け、身支度を整える。
「まずは民間人と政府高官の保護を優先に。トントン達にはできれば中の事を聞いてほしいけど、難しそうなら治療に専念させて」
os「適宜ゾムにも共有しとく」
「うん。よろしく」
身支度も終え、大きく息を吐く。テロリスト達がいるのはゲートの向こう側。まずはそこまで一人で行く。一歩、また一歩とゲートに向かう。
「あのさ…」
オスマンの方に振り返った。彼は手を後ろで組みながら、何も言わずにこちらを見てる。怖い、すごく怖い。無意識に熱くなった耳たぶに触れる。
os「帰ってきたら、ちゃんと耳たぶ消毒しましょうね」
「…うん、そうだね」
初期に比べたら、オスマンの言葉はいつだって優しいものだった。彼は私がどんな言葉を欲しいのか知っているし、どうして欲しいのかよく分かってる。今だってそうだ。きっと彼なりの優しさなんだろう。そんな彼に背を向け、一人空港のゲート前に立った。
***
「軍事大臣のAだ」
空港のゲートに向かってそう言うと、ゆっくりとゲートが開いた。後ろからは報道陣の焚いたフラッシュが光る。
[手を頭より上に上げながら入ってこい]
スピーカーからしたのは男の声。言われた通り、頭より上に手をあげて前へと進む。しばらく進むと、ゲートがゆっくりと閉まった。
[そのまま真っすぐ第二ダウン時まで来い。監視カメラを通して貴様を見ている。道中おかしなことをしたら、まずは貴様の部下を殺す]
男はエルゾ国の言葉を話していた。早口でなくてよかった。そうすればきっと、彼の話す言葉は分からなかったと思うから。ラウンジまではどう行けばいいだろう。うっすらと光る電気を頼りに、空港内地図を見た。階段を登って、廊下を奥へ進むと覆面を被り、武装した二人が立っていた。一人は恐らく男だろう。しかし、もう一人は男にしては小さい。体格もまるで違う。女の可能性が高い。
[軍事大臣だ。約束通り来た。人質を解放してほしい]
エルゾ国の言葉で話しかけたが、彼らはこそこそと早口で話し始める。男が私の後ろに回った。
「っ、」
膝を後ろから蹴られ、抵抗するすべもなくそのまま膝から崩れ落ちた。
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Alex(プロフ) - honaさん» 更新遅れて本当にすみませんでした…！設定は細かく作っておりまして、そのメモ帳をお見せしたいくらいです…！また更新していきますので、しばらくお待ちくださいませ！ (2019年5月12日 22時) (
レス) id: 6059f767f4 (このIDを非表示/違反報告)
hona(プロフ) - この作品も続きをずっと楽しみにしていたので、更新とても嬉しいです！！お疲れ様です！Alexさんの作品はどれも世界観やそれぞれの設定が細かく丁寧に考えられているのでとても好きです！これからも応援しています！長文失礼いたしました！ (2019年5月12日 18時) (レス) id: 48a2501d4d (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 貴方の書く作品が好きです。構成もよく出来ていると思います、次の更新楽しみにしていますね。 (2018年7月29日 5時) (レス) id: d41689c471 (このIDを非表示/違反報告)
星猫(プロフ) - 作者様の作る話の構成がとても好きで何度も読みなおしています。また、続きが更新するのを楽しみにしています。今更のコメントをお許しください。応援してます。 (2018年3月30日 12時) (レス) id: 6c04e61fd9 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - リサさん» 続き更新します！もう少しだけお待ちください…。ちょっとだけ構成を練っておりまして、いまストップしておりました。少々お待ちくださいませ！ (2018年3月6日 21時) (レス) id: 89bb6061f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年1月11日 22時
