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「ありがとう、トントン。あなたも素敵な軍人さんよ」
tn「…それはエーミールよりもですか？」
「え？」
聞こえないふり？わざと？それとも、本当に俺の声が小さくて聞こえなかっただけ？会議用のテーブルに備え付けられた椅子に腰かけたままの彼女。大股で彼女の元まで寄り、真正面に立つ。
「あの、トントン…？」
tn「オスマンよりも俺を頼ってくれますか？」
「トントン…あの時はごめんなさい。理由はちゃんと説明したけど、」
tn「謝らんといてください。…余計惨めになる」
ひじ掛けに手を置いていた彼女の手を握る。Aはそれを拒否せず、それどころか指を絡ませれば彼女もそれに応えてくれた。
「トントンは大切な仲間だよ」
今更ながら自分の言葉を後悔した。そう言われることなど分かっていたではないか。一番信頼しているよとか、大切な人とか、愛しているとか、そんな言葉を一瞬でも望んでしまった。
tn「すんません。ちょっと最近疲れてました」
「知ってる。トントンは誰よりも頑張る人だから。ちゃんと見てるよ」
俺だけを見てほしい、なんて言ったらまた自分が傷つくんやろな。
tn「失礼しました」
扉を閉め、彼女の執務室を後にした。
*side eml*
eml「すみません、Aさん。この前のデートの時はほんま気が動転しとって、マスコミに取り上げられて、その…新聞を見た父が、いや…ほんま失礼な話なんやけど、会いたいなんて言い出してな…せやから今度、遊びに来て…いやー、ちゃうな…ちゃうちゃう」
部屋の中を右往左往しながら俺はあるセリフを考えていた。どうやったら二度目のデートにこぎつけるだろうか。先日はとんでもない事件に巻き込まれて失敗。次を誘いたいが、セリフが浮かばない。
eml「親父が会いたいとか…他人使うのは卑怯やろうなー…」
どうしたら、一番卑怯に見えず、それでいて男らしく見えるのか。ネットの海に潜っても自分の必要としてる答えは見えないし、ましてや「相手の女性は軍事大臣」なんてシチュエーションはまずない。
eml「どうしよう…」
偶然クローゼットが目に入った。外側に見えるようにかかっていたそれを見て、その手があったと膝を叩いて立ち上がった。
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Alex(プロフ) - honaさん» 更新遅れて本当にすみませんでした…！設定は細かく作っておりまして、そのメモ帳をお見せしたいくらいです…！また更新していきますので、しばらくお待ちくださいませ！ (2019年5月12日 22時) (
レス) id: 6059f767f4 (このIDを非表示/違反報告)
hona(プロフ) - この作品も続きをずっと楽しみにしていたので、更新とても嬉しいです！！お疲れ様です！Alexさんの作品はどれも世界観やそれぞれの設定が細かく丁寧に考えられているのでとても好きです！これからも応援しています！長文失礼いたしました！ (2019年5月12日 18時) (レス) id: 48a2501d4d (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 貴方の書く作品が好きです。構成もよく出来ていると思います、次の更新楽しみにしていますね。 (2018年7月29日 5時) (レス) id: d41689c471 (このIDを非表示/違反報告)
星猫(プロフ) - 作者様の作る話の構成がとても好きで何度も読みなおしています。また、続きが更新するのを楽しみにしています。今更のコメントをお許しください。応援してます。 (2018年3月30日 12時) (レス) id: 6c04e61fd9 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - リサさん» 続き更新します！もう少しだけお待ちください…。ちょっとだけ構成を練っておりまして、いまストップしておりました。少々お待ちくださいませ！ (2018年3月6日 21時) (レス) id: 89bb6061f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年1月11日 22時
