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車内には気まずい空気が流れている。それは後部座席で隣に座る男、グルッペンのせいだ。ちらりと彼を盗み見ると、窓の外の景色に想いを馳せているようにも見える。彼を私の屋敷で見たと大臣は言っていた。しかし、私の中に彼の記憶はほとんど存在しないのだ。記憶が飛ぶ程の大事故をしたということも無かったし、単純に私が忘れているだけなのだろうか。では、何故彼はそれを私に言わないのだろう。疑問が残るばかりであった。
*side tn*
tn「Aさん、ちょっといいですか？」
「どうかした？」
季節はすっかり夏だ。自分も軍服をほんの少しクールビズにして、ジャケットを脱ぎ、ワイシャツを腕まくりして業務に励んでいる。そしてAさんも同じく、いつもの白いジャケットは式典や公式の場でのみの着用、そして半袖のブラウスになっている。スカートはいつもと変わらないが、黒かったタイツがストッキングに変わり、黒のハイヒールへと変化した。
tn「今度の夕食会の警備について報告したいことが」
「ありがとう。そこに座って」
ちょっとした会議用のテーブルに備え付けられた椅子を指さし、トントンに座るよう促す。
「時間っていうのはあっという間だね。ついこの前夕食会の警備について聞いたのに、気づいたらもう再来週じゃない」
tn「最近は特に色んなことがありましたからねー。まずはAさんが大臣になりましたし、銃で撃たれたり、ゾムの解放作戦、それから人質事件。ここに来て割と経ちますけど、今年は本当に色々なことが起こりました」
「あとはトントンに殴られた事件も追加しておいて」
わざとらしく頬をすりすりと撫でれば、「土下座でもなんでもしますから、今は警備の話聞いてください」と真面目に返されてしまった。
tn「警備は主に一般兵が行います。あとはロボロ。あいつが目になって、色々と監視する感じですね」
「ロボロだけ？」
tn「一応、あいつが信頼してる部下も一緒に監視する予定です。だいたい二十人体制やな」
それなら大丈夫か。後でロボロには休暇を出しておこう。せっかくのパーティーに招待されず、自分だけ閉じこもって仕事だなんてあまりにも可哀そうだ。
「ここの警備は？」
tn「何名か幹部クラスを置いていきます」
「選定は任せる。それと、頼まれてた出席者のリスト。これで全部よ」
警備の件でということで、パーティーの主催者から出席者リストを預かっていた。
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Alex(プロフ) - honaさん» 更新遅れて本当にすみませんでした…！設定は細かく作っておりまして、そのメモ帳をお見せしたいくらいです…！また更新していきますので、しばらくお待ちくださいませ！ (2019年5月12日 22時) (
レス) id: 6059f767f4 (このIDを非表示/違反報告)
hona(プロフ) - この作品も続きをずっと楽しみにしていたので、更新とても嬉しいです！！お疲れ様です！Alexさんの作品はどれも世界観やそれぞれの設定が細かく丁寧に考えられているのでとても好きです！これからも応援しています！長文失礼いたしました！ (2019年5月12日 18時) (レス) id: 48a2501d4d (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 貴方の書く作品が好きです。構成もよく出来ていると思います、次の更新楽しみにしていますね。 (2018年7月29日 5時) (レス) id: d41689c471 (このIDを非表示/違反報告)
星猫(プロフ) - 作者様の作る話の構成がとても好きで何度も読みなおしています。また、続きが更新するのを楽しみにしています。今更のコメントをお許しください。応援してます。 (2018年3月30日 12時) (レス) id: 6c04e61fd9 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - リサさん» 続き更新します！もう少しだけお待ちください…。ちょっとだけ構成を練っておりまして、いまストップしておりました。少々お待ちくださいませ！ (2018年3月6日 21時) (レス) id: 89bb6061f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年1月11日 22時
