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「オークラ、手ぇいたい」
ショータのちっさい細い腕を握り締めとう事に気付いて慌ててその手を緩める。
青いエイトスーツを着たまんまのショータは、僕の動揺を感じ取っておんなじ様に不安気な顔してもうてる。
デスクの上にショータをそっと立たせて、上から下までじーっと見る。
画面の中で見る分は3つぐらいかなぁて思うたけど、実際・・・その、リアルになったショータはそれよりももう少し大きく見える。
そういうたらずっと前にヤスに見せてもろた事がある、ヤスの幼稚園の頃にソックリやし。
4つ？5つ？
小学生には・・・見えへん・・・ねんけど。
「どない・・・しよ」
「オークラ、困っとう？」
「え・・・うん・・・困るてか」
「どないしよう・・・て」
それが困るて事やろ、て自分で思うてたけど。
正直、どないしたらええもんか。
解らん。
どんぐらいボヤっとしとったんか解らんけど、コツンコツンて音にハっとしてショータを見たら。
パソコンデスクの上にまだ乗ったまんま、モニタに入り込もうとしとんかアタマをコツコツぶつけたり、ペタペタモニタを触ってみたり。
「ショータ？」て声掛けて振り返ったショータは、目ぇにぎょうさん涙を溜めながら。
「・・・オークラぁ・・・戻られへんねん、ごめんなぁ？」
そない言うて、まだコツンコツンアタマをモニタにぶつけようとしとった。
自分も大概パニックなっとうけど。
ゲームのキャラがこない現実化してもうてるキャラ本人。
ショータ本人も。
大概パニックやろなぁ・・・て思うた。
「ごめんな、ショータ」
「どないかして戻る方法考えよ？」
後ろからふわっとショータを抱き上げて、ふわふわアタマを撫でながらそう言うた。
現実としてショータは目の前におるんやし。
出てきたもんなら戻る方法も絶対あるやろ、て方向で考えんとどうかなりそうやったし。
「・・・オークラぁ」て両手を首に回してちっさいショータがふえ、て泣き出してもうたんをポンポンあやしながら、その重さとあったかさを感じとった。
どないな巻き込み事故に遭うてもうたんか知らんけど。
元々はゲームアプリやってんから絶対に解決方法はある筈やて、自分自身に言い聞かせるしか今は方法が無かった。
それにしても。
チラっと時計を見たらマネージャーが迎えに来るまで3時間てとこ。
現場にショータ連れて行くワケにはいかんし。
僕が帰るまで、ショータをみてくれる誰かを今イチバンに探さなあかんワケで。
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チビ - ∞ が ゲームの中から出て来たら嬉しいけど1人1人めんどくさそう (2016年10月22日 18時) (
レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
君の名は - ♪ 来るぅ~ きっと来る きっと来る (2016年10月22日 18時) (レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
青リンゴ - とてもおもしろいです(^^♪ (2015年8月28日 18時) (レス) id: 97f1448700 (このIDを非表示/違反報告)
青リンゴ - 更新されてて嬉しいです！これからも頑張ってください♪ (2015年8月16日 9時) (レス) id: 1de4a12896 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - うわあ
あれ貴族さんの作品が更新されとる！と思ってテンションあがりまくりました笑
更新頑張ってください！
(2015年7月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 78d0f07a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あれ貴族
| 作者ホームページ：@lovlylovealex ←Twitter account
作成日時：2014年1月22日 22時
