■21 new♪ ページ21
ショータとマルと3人で洋服を買いに行った帰りに入ったカフェ。
目の前では嬉しそうにショータがパスタを器用にくるくる巻きとりながらパクパク食べてるんを、昨日まではこんなん出来んかったのになぁ・・・て思うてるんは多分マルも一緒やと思う。
一人じゃテーブルにすら届かんかった。
電気かてスイッチかて、全然届かんかったショータは今は一人で服も着れる。
一人で食事も出来る。
「どないしたん？オークラ？」
フォークを咥えたまんまキョトンとして僕を見てるショータに、「おいしい？」て聞いたその顔はちゃんと笑うて言えてたかどうかは解らんかったけど。
ショータは「うん！めっちゃおいしい！！」て特に何も思うてへん風にニッコリ笑うてそう言うた。
「・・・1日で成長しはったね」
「マル？」
「昨日、ショーちゃんが現れて1日経っておっきなりはった」
「・・・？」
「なあ、大倉？」
「ん？」
「ショーちゃんが出てきた時間て、覚えとう？」
「ショータが出てきた・・・時間？」
昨日僕は夜から仕事やったから、アラームをセットしたのは10時やった。これは間違い無い。
亮ちゃんに電話したのが多分1時頃。
マルが来てくれたのが3時頃。
ショータが出て来たんは。
午後2時頃。
「今日ショーちゃんがおっきなった時間、覚えとう？」
「・・・2時頃」
「うん、ボクも咄嗟に時計見たから間違い無い・・・じゃあ」
「ショーちゃんが出て来た時間は？」
「・・・2時、頃」
「これってただの偶然なんかなぁ？」
「・・・・・・」
「ショーちゃんの全てがプログラムされとるて仮定したら？」
「成長速度も何もかんも」
「全部組み込まれたプログラムやったら？」
「『2時』がそのキーワードやったら？」
「明日にならな解らんけどね」て言いながらクリームぜんざいを注文するマルのコトバがぐるぐる回る。
仮にショータの全部がプログラムされとって、その成長スピードも何もかんも既にもう決まっとる事やったとして。
今朝までの見た目は4，5歳ぐらいやった。
今は小学校高学年ぐらいに見える。
「5年単位なんかなぁ？もうちょっと多いやろか」
「明日の2時なったら、もうヤスとそんな変わらんくなるね」
クリームぜんざいに目を落としたまんま、マルが言うた。
ほんで僕はそれを否定する理由も理屈も、無かった。
僕のアタマの中を駆け巡るひとつのコトバ。
昼間マルが何気なく言うた一言。
「最後てどないなりはんの？」
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チビ - ∞ が ゲームの中から出て来たら嬉しいけど1人1人めんどくさそう (2016年10月22日 18時) (
レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
君の名は - ♪ 来るぅ~ きっと来る きっと来る (2016年10月22日 18時) (レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
青リンゴ - とてもおもしろいです(^^♪ (2015年8月28日 18時) (レス) id: 97f1448700 (このIDを非表示/違反報告)
青リンゴ - 更新されてて嬉しいです！これからも頑張ってください♪ (2015年8月16日 9時) (レス) id: 1de4a12896 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - うわあ
あれ貴族さんの作品が更新されとる！と思ってテンションあがりまくりました笑
更新頑張ってください！
(2015年7月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 78d0f07a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あれ貴族
| 作者ホームページ：@lovlylovealex ←Twitter account
作成日時：2014年1月22日 22時
