■19 ページ19
ショータの最後＿＿＿＿＿。
そんなん考えた事も無かったし、成長するともぶっちゃけ考えてへんかった。
でも実際問題こんままショータが成長せんでもこんままいつまでもおれる、とはムリな話で。
成長したとしても戸籍も持ってへんショータがどないして生きていくんかとか。
多分。
ヤスソックリになってくやろうショータのこの先とか。
何も考えてへんかった。
「たまごっちは・・・ゲームやん」
「ショータはもうゲームとか言われへんやん」
「ほんなら大倉はこの先ショーちゃんずっと面倒みれるん？成長しようがしまいがこの先のショーちゃんずっと手元に置いとけるん？ムリやろ」
「・・・・・・」
器用にゲームをしとうショータをマルが言うた言葉を考えながらじっと見とった。
椅子に座らせたらテーブルにもまだ届けへんちっさいショータ。
僕を見つめたらぽててて！て走って来てぎゅう！て脚に抱き着くショータ。
可愛いて思うてるだけじゃあかんていうんは、マルの言葉を考えんでも解る。
それは解るけど。
「でもこっからほっぽり出す事も出来んやん」
「ショータの事なんか知らん、とか僕言われへんよ？」
コーヒー、お代わり淹れてくるわてマルと自分のカップ持ってキッチンに行くんを、マルは何も言わんとショータをじぃっと見とうだけやった。
そうでのうても今年は忙しい。
部屋に帰ってこん時間が増えるんは自分のスケジュール確認せんでも解る。
頬杖を付きながらショータを見とうマルに振り返ったショータが言う。
「オシッコ！！」
「ついてく？ショーちゃん？」
「電気だけ点けてくれたら自分で行けるよ！」
「ほな一緒行きましょ(笑)」
トイレの電気かて届けへん。
絶対一人でなんかよう置いとかん。
・・・ほんま、どないしたらええんやろて答えなんか出ぇへん事をぐるぐる考えとったらマルが戻って来て。
どないしよね、て。
珍し笑うてへんマルが、ボソっと言うた。
「・・・実家に相談してみよかな」
「大阪の？」
「うん」
「ここに置いとく事は今のショータやったら不可能やもん。誰かオトナがおらんとショータはあかんやろ？」
「せやけど何て言うん？急にショーちゃん連れて帰ってどないかなるん？」
「・・・どないかせな、あかんやろ。事務所になんか言われへん」
「・・・せやねぇ」
せめて僕が誰かに産んでもろた子やったら、違う方向で持ってけたかもしれんけど。
ショータが。
僕のほんまの子やったら。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チビ - ∞ が ゲームの中から出て来たら嬉しいけど1人1人めんどくさそう (2016年10月22日 18時) (
レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
君の名は - ♪ 来るぅ~ きっと来る きっと来る (2016年10月22日 18時) (レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
青リンゴ - とてもおもしろいです(^^♪ (2015年8月28日 18時) (レス) id: 97f1448700 (このIDを非表示/違反報告)
青リンゴ - 更新されてて嬉しいです！これからも頑張ってください♪ (2015年8月16日 9時) (レス) id: 1de4a12896 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - うわあ
あれ貴族さんの作品が更新されとる！と思ってテンションあがりまくりました笑
更新頑張ってください！
(2015年7月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 78d0f07a77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あれ貴族
| 作者ホームページ：@lovlylovealex ←Twitter account
作成日時：2014年1月22日 22時
