生存レジスタンス-5 ページ5
いろんな角度で撮った先輩は、写真を確認しながら満足げに笑った。
「これを見せたらキングスカラーも動揺するぜ」
「今回ならいけるんじゃね？」
「あいつに負けを認めさせるチャンスだ」
あーあれですか。
私が捕まってる写真を見せて「こいつを開放してほしかったら負けろ」的な展開に持っていこうとしているんですね。
絶対ないと思う。
たとえ私が集団でボコられようと眉一つ動かすことなく見捨てるだろう。
あ、自分で言ってて悲しくなってきた。
「キングスカラーはどんな反応すっかな？」
「はは、楽しみだな。じゃ、しばらくこうしてろ。あとで迎えに来てやるから」
「え、写真撮ったならいいじゃないですか」
「防寒魔法はかけただろ？ 隠ぺい魔法もかけといたから変な動物に見つかることはないし……」
あのー先輩方？
寒さ対策とかいろいろ気を使ってくださっているみたいなんですけど、これって一種の後輩
レオナ様の反応って時間通りに夕食と夜食が用意されないイライラだと思うんですけど。
命令すっぽかしたって疑われた私の命が危ないんですけど。
「──と、いうわけで。このマジカルペンは預からせてもらうぜ」
「え」
「そんな顔するなよ。なんかあった時のために見張りをおいていくからさ」
「なんかあることなんて、あるんですか！？」
ま、魔獣が出たりとか？
「この森に危険な生き物はいないから安心しろ。ただ……出るんだ。──幽霊が」
「……学園中にはびこってますが」
「あはは、そうだったな！ じゃ、俺たちは行くわ！」
「明日からは俺たちがサバナクローの王だ！！」
見張りの子を残して笑いながら去っていく先輩たち。
本気？ 本気なの？ ちょっとー。
「さすがに放置はないと思うし、すぐにもどってくるだろうから、ちょっとだけ付き合ってあげて」
隣の木にもたれかかっている見張り役の子が言う。
確か同じクラスの……名前知らないな──黒髪のワンコ君だった。
「君もレオナ寮長を蹴落としたいの？」
「いや、俺は兄ちゃんがお前も来いって言うから。兄ちゃんさ、サバナクローの寮長になるのすっごく憧れてたんだ」
「ふぅん……」
「あ、あのさ……ごめん、俺ちょっとトイレいっていい？ すぐ戻ってくるから」
「はいはいどうぞー」
他のメンバーがいなくなる前に行っておいてほしかったな。
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月歌兄弟(プロフ) - タイトルの通り、読み手も困惑しておりこれは続編なしではみられません！続編待ってます！(意:めちゃくちゃ面白いので続き見たいです) (11月11日 16時) (
レス) id: 175212f014 (このIDを非表示/違反報告)
ぺあ - き゜ゃぁぁぁぁぁ！！()やっとね！！やっとね！！おほほほほ！！！(こんなにも面白い作品を恵んでくださりありがとうございます！) (11月4日 21時) (レス) id: 04768797e7 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - 需要ありまくりです！！続き待ってます！！！！引き続き執筆頑張ってください！ (11月4日 13時) (レス) @page24 id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2023年10月21日 20時
