生存レジスタンス-4 ページ4
「簡単に手に入ってしまうような物に執着がないんですよ、あの方は。そうですね、今度寝てる間にマジカルペンでも隠してみましょうか」
「……お前、キングスカラーが怖くないのか？」
「いえ、別に」
「……」
皿に盛り付けられた肉や野菜を食べていると、先輩方は何やら顔を見合わせて視線で語り合っていた。
「お前だ！」
「はい？」
「弱点はお前だ！」
「は？」
いやいやいや。
確かにレオナ様は全然何もできないけど。
だからといって私がいなくなったところで何一つ困ることはない。
「僕が弱点って、それは絶対ないと思いますが」
「分かってないなぁ自分の立場を」
「立場ですか？ 僕の代わりなんていくらでもいますよ。この雑用だってもともとはラギーがしていたことでしたし」
私が代わりに世話をするようになった分、バイトの時間が増やせたって喜んでいたから、もしかしたらラギーの方が困るのかもしれない。
「ちょっとキングスカラーを困らせてやろうぜ」
「お前が消えたって聞いたらどんな顔するんだろうな」
「……え？」
悪い顔をした上級生が私に向かってマジカルペンを振った。
そして、気付けば私は森の木に括りつけられていた。
お肉……まだ食べかけだったのに。
──じゃなくて。
「あの……これはいったい……」
「悪いけど、しばらくこうしててもらう」
悪いと思うなら離してください。
パシャっと木に括りつけられた無様な様子を撮られてしまった。
こんな辱め……あ、今の姿は私じゃなくてレグルスなんだった。
何に使われるのか知らないけど、とりあえずごめんねレグルス。
「スターフィールド」
「はい」
「もっと何か反応のある表情をしてくれ。これじゃダメだ」
「……」
表情にダメ出しを食らってしまった。
えーっと、捕まった犯人のように離せと言いながら暴れればいいのだろうか。
「あーもういい。お前には期待しない。顔が映らないように俯いてろ」
やる気を見せる前に諦められた。
そんなに期待されても困るけど。
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月歌兄弟(プロフ) - タイトルの通り、読み手も困惑しておりこれは続編なしではみられません！続編待ってます！(意:めちゃくちゃ面白いので続き見たいです) (11月11日 16時) (
レス) id: 175212f014 (このIDを非表示/違反報告)
ぺあ - き゜ゃぁぁぁぁぁ！！()やっとね！！やっとね！！おほほほほ！！！(こんなにも面白い作品を恵んでくださりありがとうございます！) (11月4日 21時) (レス) id: 04768797e7 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - 需要ありまくりです！！続き待ってます！！！！引き続き執筆頑張ってください！ (11月4日 13時) (レス) @page24 id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2023年10月21日 20時
