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困惑リユニオン-1 ページ23

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頭が痛い。
体が重い。
無理矢理こじ開けた視界には、ぼやけた天井が映った。
見覚えのあるような、ないような。
とにかく私はどこかのベッドに寝かされているようだった。

力の入らない右手を無理矢理動かせば、指先が何かにあたった。
この感触は……人の肌?

首を右に傾けてぼやけた視界の焦点を合わせれば、目を見開いたレオナ様と目が合った。

……あれ?
どうしてレオナ様が?
私、夢を見ているのかしら。
けれど私の手を握る大きく骨ばった手の感触は本物だった。

「レ……ナ……さま?」
「無理に話さなくていい。ラギー、水持ってこい」
「りょ、了解ッス」

バタバタと走るラギーの後ろ姿が見えた。

ここはナイトレイブンカレッジの保健室?
おかしいな。
正体がバレた時にウィンタベリーに帰ったはずなんだけど。

それにしても、どうしてこんなに体に力が入らないのだろう。
思うように体を動かせない。

起き上がりたいという私の意を汲んでくれたのか、レオナ様は背中に腕を回して起こしてくれた。

「──ケホッ……ケホッ」

口の中がカラカラだ。
喉が張り付くようで、声を出そうとすると咳が出て止まらない。
それをなだめるように背中に添えられた手が優しく撫でてくれる。

「お水、持って来たッス」
「寄越せ」

ラギーの手から水の入ったコップがレオナ様へ渡り、私の前に差し出された。
それを受け取ろうと手を伸ばしたが、指先に力が入らずコップに触れるだけで掴むことができなかった。

せめて口元に寄せてもらえたら。
そんな視線を込めてレオナ様を見上げると、何も言わずレオナ様はコップの水を口に含ませた。

私はただ茫然とその動作を見ていることしかできなかったが、ラギーが「レオナさん!? ま、まさか!」と顔を赤くして言ったのを聞いて「?」と首を傾げる。

あれ?
どうしてレオナ様の顔がこんなに近くに──……

「ん……」


視界が暗くなって訪れたのは乾いた唇に触れる柔らかな感触。
水の気配を感じて口を開くと、少しずつ流れ入ってきた。
ああ、やっと水が飲める。
カラカラだった喉が少し潤った。
でも足りない。
もっと、もっと。

そう思ったらまたレオナ様が水を含んで私に飲ませてくれた。

それを何度か繰り返しているうちに、朦朧としていた意識がだんだんと冴え渡ってきて、自分がどうやって水を飲んでいたのかを理解した。

え、あの、ちょっと待ってください。
もしかして……私、口移しで飲ませてもらってます?
誰に?

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月歌兄弟(プロフ) - タイトルの通り、読み手も困惑しておりこれは続編なしではみられません!続編待ってます!(意:めちゃくちゃ面白いので続き見たいです) (11月11日 16時) (レス) id: 175212f014 (このIDを非表示/違反報告)
ぺあ - き゜ゃぁぁぁぁぁ!!()やっとね!!やっとね!!おほほほほ!!!(こんなにも面白い作品を恵んでくださりありがとうございます!) (11月4日 21時) (レス) id: 04768797e7 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - 需要ありまくりです!!続き待ってます!!!!引き続き執筆頑張ってください! (11月4日 13時) (レス) @page24 id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320  
作成日時:2023年10月21日 20時

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