生存レジスタンス-3 ページ3
誰もがレオナ・キングスカラーを寮長と認めているわけではない。
虎視眈々とその座を狙っている。
弱肉強食。
これがこの寮のルールである彼らの生存理由。
頂点を目指す百獣の王の不屈の精神に基づいた行動。
「お前が先走って決闘を仕掛けた時はちょっと驚いたぜ」
「そうそう。頭に血が上って挑んだみたいだけど、お前のレベルでは瞬殺だったよな」
「……」
レグルスってそんなキャラだっけ？
皇族なのでそれなりの野心はあるだろうけど、勝てない戦に挑むような馬鹿ではなかったはず。
なぜ、レオナ様に挑んだのか。
それがレグルスをよく知る私が抱いた一番の謎であった。
「今日はバーベキューでもしようかってことでお前を呼びにいったんだ」
「それは……お手数をおかけしました」
「なんだ変な言い方しやがって。今の訓練が終わったら始めるから、先に準備しようぜ。ほら、薪拾ってこい、薪」
「あ、はい」
上級生はマジカルペンを使いって食材を洗い、バーベキュー用の道具を組み立てて始めた。
拾ってきた薪を利用して火を起こし肉を焼いていく。
さすが魔法の扱い方か上手い。
お肉が焼けた頃には特訓していたメンバーも集まり、輪になってお肉にがっついてた。
キャンプみたいで楽しかった。
お肉も美味しかったし、今日はどんな授業をしたとか他愛ない話で盛り上がる。
「なぁお前、キングスカラーの弱点探れたのか？」
「弱点？」
「そのためにキングスカラーの世話をするふりをして身辺を探ってんだろ？」
いや、そういうつもりは全くないのだけれど。
「これだけ毎日一緒にいるなら弱点の一つや二つ掴んでんだろ。なぁ教えろよ」
「弱点……と言われても」
ふむ……と、彼の日常を振り返ってみた。
顔よし、家柄よし、運動神経もいいし、やる気がないだけで成績はそれなりに優秀。
弱点らしい弱点と言えば……弱点らしい弱点と言えば……
「野菜が嫌いとか……？」
「いや、そういうんじゃなく……もっとこう、盗まれたら困るみたいなものとか！」
「盗まれて困る……？ 盗まれたところで新しいものを買えば済みますよ、あの人の場合。この前なんて体操着の袖が破けたからって捨てようとしてましたし」
ちょっと破けただけでほぼほぼ新品だったので、ゴミ箱からこっそり回収して繕っておいたけど。
その気になれば魔法で修復できるのに、なぜそこで面倒がるのか。
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月歌兄弟(プロフ) - タイトルの通り、読み手も困惑しておりこれは続編なしではみられません！続編待ってます！(意:めちゃくちゃ面白いので続き見たいです) (11月11日 16時) (
レス) id: 175212f014 (このIDを非表示/違反報告)
ぺあ - き゜ゃぁぁぁぁぁ！！()やっとね！！やっとね！！おほほほほ！！！(こんなにも面白い作品を恵んでくださりありがとうございます！) (11月4日 21時) (レス) id: 04768797e7 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - 需要ありまくりです！！続き待ってます！！！！引き続き執筆頑張ってください！ (11月4日 13時) (レス) @page24 id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2023年10月21日 20時
