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実体リリース-1 ページ18

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VDCまで約二週間。
今年はナイトレイブンカレッジが開催場所に決定したので、打ち合わせのためか、他校の教員がこの学園を訪れる姿が多く見られた。

そして私は見てしまった。

「げっ!」
「え? どうしたんスか?」
「し……っ、静かにっ」

私はラギーの口を塞ぎ、廊下の端に寄るようにして、対象から見えない位置に隠れた。
視線の先には学園長と女性教員。

「あれって……」
「ウィンタベリーの教員」
「ウィンタベリーって……ああ、レグルス君のお姉さんが通ってる。なんでレグルス君が隠れるんスか?」
「あ、いやえっと……なんでだろ?」

なんか、反射的に?
悪いことしている自覚があるのでつい隠れてしまった。
今はレグルスの姿だからバレることはないのに。

「ご挨拶しなくていいんスか? オレ、声かけてくるッスよ?」
「余計なことはしなくていいから! ほら、はやく食堂に行かないと。レオナ寮長が待ってる」
「へーい」

彼らから逃げるようにして、ラギーの背中を押して食堂に向かう。
今日は月に数回あるかないかの『特製肉大盛焼肉定食』が食べたいというレオナ様の希望で、食堂に集合となっている。
あの方は混雑の列に絶対並ばないので終了してしまう前に注文しなくては。

そんなふうに焦っていた私は、食堂の入り口でたくさんのパンと飲み物を持った生徒とぶつかりそうになった。

「わっ」
「す、すみません。急いでて。──あ、ラギー先輩にレグルス先輩!」
「お、ユウ君じゃないッスか。ヴィルさんたちのお手伝いッスか?」
「あ、はい。マネージャーとしてサポートしてるんです」

VDC出場のメンバーはお昼休みも練習しているので、監督生が人数分の買い出しをしているらしい。

「頑張ってね」
「レグルス先輩……はい! では失礼します!」

直角にお辞儀をして廊下を走っていった。

「なーんかオレとレグルス君とで態度違うくないッスか?」
「そう? それよりもレオナ寮長を探さないと──あ、いた」

六人掛けのテーブルを一人で占領する我らが寮長を発見し、私たちは人をかき分けるようにして目的の場所に向かった。

「お待たせしました」
「遅いぞ」
「すみません。少し授業が長引いて──って言い訳は後にして並んできますね」
「うぎいいいぃ!」
「……え?」

今、背後から奇声が?

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月歌兄弟(プロフ) - タイトルの通り、読み手も困惑しておりこれは続編なしではみられません!続編待ってます!(意:めちゃくちゃ面白いので続き見たいです) (11月11日 16時) (レス) id: 175212f014 (このIDを非表示/違反報告)
ぺあ - き゜ゃぁぁぁぁぁ!!()やっとね!!やっとね!!おほほほほ!!!(こんなにも面白い作品を恵んでくださりありがとうございます!) (11月4日 21時) (レス) id: 04768797e7 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - 需要ありまくりです!!続き待ってます!!!!引き続き執筆頑張ってください! (11月4日 13時) (レス) @page24 id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320  
作成日時:2023年10月21日 20時

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