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次の日
朝、目を覚ますと布団の中で彼の温もりを感じなかった
どこへ行ったのだろうとアパートの外に出る
「…伊野尾くん」
部屋に戻ってベランダを覗くと
彼は白いワイシャツ一枚姿で、手錠によって柵と繋がれていた
真白なワイシャツは所々赤黒く染まっている
「やめ、…許してっ、お願いやめて…」
彼は拘束されている事を忘れているのか、ベランダで必死に逃げようとのたうち回っていた
「伊野尾くん、落ち着いて。高木だよ?」
「いやぁっ…ごめんなさい…やめて、ゆうやく、ん…っ」
俺が彼の頬に手を添えると、ピタリと止まる彼の身体とお喋りな口
そして徐々に震え出し、奥歯がカチカチと鳴っている
ゆうやくん…?
俺は首を傾げ彼を中へと連れ戻した
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作者名:ALEN | 作成日時:2023年6月4日 16時