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hk side
「涼介おいで、洗ってあげる」
うんっ、と返事をして浴槽から出てきた。
俺の前に子供用の椅子を置くとそこに大人しく座る。
ちらりと浴槽を見ると、慧は白い頬を赤くさせて肩まで湯に浸かっていた。
「お湯かけるぞー、目ぇ閉じとけよ？」
小さな頭を優しく丁寧に洗っていく。
「…んっ、ひか、痛い」
「あ…ごめん」
置いていた場所から手を退け髪をかき分けると、そこにあったのは少し大きめの切り傷。
母親に殴られた時に切ってしまったものだろうか。
そんなことを考えてしまった俺は頭を左右に振る。
涼介と慧のことはこれ以上詮索しないって、Aと決めたじゃないか。
俺は世間話をしながら涼介の身体を洗い終えた。
「よーし、終わったぞ。慧呼んでくれるか？」
「にーちゃん、ひかが洗ってくれるって！」
椅子から立ち上がって慧の元へ歩く涼介。
「…ひかぁ、にーちゃん寝てる。」
「寝てる…？…おい、慧、大丈夫か？」
俺は鼻血を出して倒れているんじゃないかと不安になり、浴槽の端に伏せている慧の肩を揺らす。
「ひっ！……ぁ…光、か…」
急に顔を上げた慧は、涙を流しながら俺を見つめた。
「…慧、ちゃっちゃと洗って寝ようぜ？疲れたんだろ」
まだ濡れてないふわふわの髪を撫でてやると空いている俺の手を掴んでコクリと頷いた。
「…よし、じゃあ涼介、風呂上がってAと寝る準備してきてくれるか？」
細っこい慧の身体を抱き上げてそう言うと、涼介は「らじゃ！」と敬礼をして風呂を上がった。
「…光、ひとりにしないで…」
泣きながら俺の手首を強く握る慧。
「大丈夫、俺もAも涼介もずっとそばにいるさ。」
優しく頭を撫でてやると俺に抱きついて静かに涙を流した。
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ALEN(プロフ) - あいりんごさん» 一時的な非公開となります(汗)申し訳ありません！ (2018年11月20日 22時) (
レス) id: ce411aa3e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりんご(プロフ) - 第2弾のパスワードは一時的な非公開ですか？そうじゃない場合パスワードのヒント教えてもらえますか？ (2018年11月20日 20時) (レス) id: 59491e1cca (このIDを非表示/違反報告)
ALEN(プロフ) - ハイジさん» はい！第二弾でお話させていただくと思います！ (2018年7月14日 18時) (レス) id: ce411aa3e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハイジ(プロフ) - とても面白いです。大ちゃんが大人と子どもの前だと態度が変わるのにも理由があるんですか？ (2018年7月14日 14時) (レス) id: 465c4b3a59 (このIDを非表示/違反報告)
杳葉謠 - すっごく面白いです！まさかちぃちゃんが人格として登場するとは…！今まで沢山話読んできましたが、こういう話は初めてで、読んでて楽しいです。これからも楽しみにしています！！ (2018年7月13日 23時) (レス) id: d79e1a4c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALEN
| 作成日時：2018年1月21日 21時
