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・kei side
「ごちそーさまでした！」
「お粗末様。」
涼介があれほど食べたというのに、Aがつくったクッキーはまだたくさん残っていた。
俺は改めて、ここなら涼介は幸せになれる、と実感する。
『お前にだって、幸せになれる権利があるんだよ。』
ふと光の言葉が頭を過ぎる。
俺も…幸せになっていいの？
「……っ、」
俺は頭をぶんぶんと振りそんな考えを頭の中から出した。
ダメだ、俺はまだ幸せにならなくていい。
涼介が幸せになるまで…。
「にーちゃんっ…」
「ん、涼介どうした？」
Aとおしゃべりしていた涼介は、唐突に俺の元へやってきて涙目で俺に抱きついた。
…A、何か言ったのか？
「涼介、兄ちゃんがいるから。大丈夫だよ。」
「…おかあさん…涼介のこと、嫌いなの？」
涙をポロポロと流しながら首を傾げる涼介。
「……」
俺はなんと声をかければいいのかわからず、ただ優しく涼介の頭を撫でるしかなかった。
「涼介君のお母さんはね、涼介君のことが嫌いなんじゃないよ。」
犬のぬいぐるみを抱えたAが俺らに寄ってきて、そのぬいぐるみを涼介に手渡す。
「涼介君に 好きっていうのが、下手なだけだよ。」
「…好き…？」
「うん。私は涼介君も 慧君も大好きだよ。」
だから、安心してね。とAは涼介の頭を撫でる。
「…うんっ」
涼介は素直にコクリと頷き、よかった、と声を漏らした。
「お母さんが涼介のこと嫌いなら、にーちゃんとばいばいしなきゃいけなかったもんね。」
俺とAは息を飲み、そして苦虫を噛み潰したような顔をする。
…ごめんな、涼介…
俺は涙を堪えながら そうだね、と微笑んだ。
・
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ALEN(プロフ) - あいりんごさん» 一時的な非公開となります(汗)申し訳ありません！ (2018年11月20日 22時) (
レス) id: ce411aa3e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりんご(プロフ) - 第2弾のパスワードは一時的な非公開ですか？そうじゃない場合パスワードのヒント教えてもらえますか？ (2018年11月20日 20時) (レス) id: 59491e1cca (このIDを非表示/違反報告)
ALEN(プロフ) - ハイジさん» はい！第二弾でお話させていただくと思います！ (2018年7月14日 18時) (レス) id: ce411aa3e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハイジ(プロフ) - とても面白いです。大ちゃんが大人と子どもの前だと態度が変わるのにも理由があるんですか？ (2018年7月14日 14時) (レス) id: 465c4b3a59 (このIDを非表示/違反報告)
杳葉謠 - すっごく面白いです！まさかちぃちゃんが人格として登場するとは…！今まで沢山話読んできましたが、こういう話は初めてで、読んでて楽しいです。これからも楽しみにしています！！ (2018年7月13日 23時) (レス) id: d79e1a4c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALEN
| 作成日時：2018年1月21日 21時
