本当の気持ち。−inoo− ページ12
このお話は怖いよ。5〜HSJ〜『本当は。』の続編です。
いまり様、いのおかゆめ様からのリクエスト。
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ar side
「…嘘…伊野尾ちゃん…?」
「……なんでお前がいるの?」
俺が伊野尾ちゃんを抱いてから半年が経ったある日。
いつも通り部活を終えて家に向かっていると、道の途中にある繁華街から伊野尾ちゃんが出てきた。
知らない男の人と一緒に。
伊野尾ちゃんは仲良さげにその人と話していて一目なんか気にせずにキスをして別れた。
俺は慌てて伊野尾ちゃんを追って問いただす。
「伊野尾ちゃん、何してたわけ?こんな時間に…」
「…別に?お前には関係ないじゃん。」
振り払おうとする伊野尾ちゃんを壁に押し付けた。
「っ、…いったいなぁ、何するんだよ。」
伊野尾ちゃんは、俺が見たことのないような冷たい目で俺のことを見る。
「…体売って、その金は何のために使うの?」
「……ちゃんのため、なのに…」
「…え?なんて?」
俺の今の言葉が伊野尾ちゃんの逆鱗に触れたみたいで、伊野尾ちゃんは俺の胸ぐらを掴んだ。
「だから、大ちゃんのためだっつってんだろ!」
「っ、俺のため…?」
伊野尾ちゃんはハッとした顔をして「なんでもない」と言い、俺から離れた。
「…どういうことだよ、伊野尾ちゃん」
「なんでもないってば…放っておいてよ…」
今にも消えそうな声でそう言ってとぼとぼと歩いていく後ろ姿は酷く寂しく見えた。
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圭人好き - お疲れ様でした( ̄^ ̄)ゞ (2017年12月7日 17時) (レス) id: 31d54f2230 (このIDを非表示/違反報告)
圭人LOVE - お疲れ様でした!とても大好きな作品だったので、すごく寂しいですが、また別の作品にお邪魔すると思うので、その時はよろしくお願いします! (2017年11月28日 22時) (レス) id: 6fb27876c2 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - 突然の終了に驚いていますが、今までお疲れ様でした!そして完結おめでとうございます?また、別の作品でお会いできるのを楽しみにしています!! (2017年11月28日 21時) (レス) id: 8e1fd5095a (このIDを非表示/違反報告)
圭人LOVE - リクエストありがとうございました! (2017年11月12日 23時) (レス) id: 6fb27876c2 (このIDを非表示/違反報告)
圭人LOVE - 移行おめでとうございます!はじめが私のリクエストでとてもビックリしています笑 無理しない程度に頑張って下さい! (2017年11月9日 7時) (レス) id: 6fb27876c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALEN | 作成日時:2017年11月8日 21時