怖いよ。5~HSJ~

溺れる。~hk×ym~(ﾘｸ) ページ10

irzmb5ngnさんからのリクエスト！


このお話は第4弾【正体。】の続編です。

まだご覧になってない方はそちらからどうぞ！









・ym side







「涼介。」



「んっ…何？光くん。」







料理をしている俺の後ろから抱きついてきて俺の頬にキスをしてくるのは光くん。



俺の大好きな、光くんだ。








「もーちょっとだけ待って。すぐ出来上がるから。」





「…裕翔、どうするの？」









俺はピクリと反応し、視線を逸らした。







俺はまだ裕翔と付き合っていることになっている。




まぁ、知っているのは光くんだけだけれど。









正直、俺の中で裕翔はもうあまり好きではない。






光くんの方が俺をたくさん愛してくれる。





だって…ストーカーするほど俺のことが好きなんだから。








裕翔は別に俺を求めていなかった。





けれど、光くんは俺を求めていて。




それなら、問答無用で俺は光くんを選ぶ。






幸せの価値が違いすぎるからね。









…そろそろ裕翔に別れを切り出そう。









俺は光くんとの食事が終わったあと、携帯を手に取り電話をかけた。







光くんはお風呂でそばにはいない。









『もしもし、中島です。』





「…裕翔？」






『山ちゃんっ？！お前…今まで連絡しないで何してたんだよ！俺、すっごく心配した…』









こうやって裕翔の声を聞くのも最後なんだろうな。









俺は一つ深呼吸をしてから話を始めた。









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