■BLでごめんくちゃい■□イッツマイソウル□

eight■8 ページ8

「DVDか何か観る？ゲームする？」

「んー・・・」


まだビールをくぴくぴ飲みながらチラっと上目遣いでオレを見る。

またビールに視線を落として、んー・・・って言いながらビールをくぴくぴ。


「言わな行けへんよ？(笑)」

「・・・どこに」

「ベッドやろ？」

「そんなん言うてないやん」

「ヤスくんの顔に書いてるやん」

「書いてへん！」

「書いてるて(笑)」


ぺろっとヤスくんのほっぺ舐めてみて、ほらここ、って。


「あ、ここにも書いてるわ」


みみたぶをぱくっと咥えてみて。

口の中でぺろっと舐めてみる。


「あ・・・かん」

「・・・あかんの？」


ぴちゃって音、多分ヤスくんの耳にむっちゃ響いてるやろ？

くちゅって音響かすたんび、ヤスくんピクってするやん？

それっていっつもの合図やん？

あともっかい、くちゅって音させたら言うんやろ？

泣きそうな顔なって言うやん？いっつも。

はよ言ってみて？

なあ、ヤスくん？


「あ・・・た・・・ちゅ？」

「・・・んー？」

「そんな・・・ん、あかん」

「あかんくないやろ？」

「そこばっか・・・いやや」

「じゃあどこやったらええの？」

「ちゃんと・・・んっ！」

「ちゃんと、してぇな？」

「何をちゃんとするん？」


ヤスくんの。

クチビルの端っこに、ちゅうって。

上唇と下唇の境目、ぺろって。


「・・・ちゃんとキス、してぇな」

「して欲しいん？」

「ふあ・・・んっ」

「して・・・ほしい」

「・・・かわい(笑)」


ヤスくんの落としそうなビールの缶を手から抜き取って。

ちゅうってクチビル重ねたら、きゅうってオレの首にヤスくんが両手を廻す。

ヤスくんを脚から落とさんように、両手で腰を包み込む。


「たちゅ？」

「ん？」

「好きや」

「・・・うん(笑)」

「・・・好き？」

「好きやで？ヤスくん」


「ヤスくんがいっちばん好きやで？」

「オレの宝もんやもん」


ゆっくりヤスくんに近付いたら、少しだけ笑いながら目を閉じる。

ゆっくり伏せられてくその顔も、むっちゃカワイイなって思いながら。

ゆっくりオレも目を伏せる。



・・・どっかでケータイ鳴ってる。

まだボケたアタマで枕元の自分のケータイを探すけど。


「あ・・・リビング置きっぱや」


隣でくうくう寝てるヤスくんをちらっと見て、白くて細い肩に毛布をふわっと掛ける。

起こさんようにベッドから出て、鳴ってるケータイを手に取って見る。


「・・・なんでヤスくんから？」

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