eight■20 ページ20
「あのチャリ○○さんのチャリ、ボクが配達来る時いっつも邪魔やったんすわ」
「あの酒の量をチャリで配達するお前が信じられん」
「足腰は鍛えてます！」
「聞いてへん」
「渋やんやったらボク肩に乗せてチャリ乗れるで」
「死んでも俺に触んな、マル。殺すぞ」
「嬉しいくせにぃ♪」
そんな会話をぼんやり、聞いとった。
何や。
渋谷さん、オレやのうてもそんな楽しそうにするんやん。
それになんやねん、あのマルて人。
渋谷さん肩に乗せるて。嬉しいて。
なんやねんな。
「たちゅ？」
「ん・・・あ、どないしたん？ヤスくん？カレー食べたい？」
「今日あんの？」
「渋谷さん、カレー・・・」
「作ってませんけどー」
「ニオイしますやん」
「あれは今から100日煮込まなあかん」
「ウソでしょ」
「ウソちゃうわ！！」
「あ、ええよ？たちゅ。もう今日帰るし」
「帰んの？」
「明日から北海道でセミナーやん？朝イチの飛行機やから帰るわ」
「送ってくよ？ヤスくん」
「反対やんか(笑)だいじょうぶやから、たちゅはゆっくりしいな？」
椅子から降りるヤスくんを、ふわんと抱えて降ろして。
ごちそうさまでした♪って挨拶をしてるヤスくんをドアまで送る。
ニコニコ笑って僕を見ながら、一週間逢われへんね？って少しだけ口を尖らせてる。
「おりこうしとくんやで？ヤスくん(笑)」
「いっつもおりこうや！」
「せやな(笑)」
「あ、ねえ、たちゅ？」
「ん？」
ぴこぴこっていつもみたいに下から呼ぶから。
いつもみたいに屈んで近付く。
「・・・オイタはホドホドにな？」
「オイタ？なにそ・・・」
そのままきゅっとシャツを掴んでぐいって引っ張られて。
ちゅうっといつもより長いキスを、オレにした。
「ごちそうさまでした♪」
「・・・渋谷さん(笑)」
「・・・またな、気ぃつけや、ヤス」
「はあい・・・ふふっ♪」
ヤスくんを見て、渋谷さんを見て。
二人とも笑ってんねんけど。
笑って・・・んねんけど？
じゃね♪ばいばい♪って手を振りながら、信号を渡って角を曲がるまでヤスくんをじっと見とった。
「どけ！！大倉！！！」
「うわっ！」
ドン！て後ろから渋谷さんがオレを押し退けて、梅干漬けてるちっちゃいツボみたいなんを抱えてて。
バッサー！！て外に向けてツボ振りながら、白い何かを撒き散らしてた。
「何それ？」
「何もない！！」
「何怒ってはるの？」
「何もない！！」
何で怒ってはるん？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 353人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろっく(プロフ) - 描写がリアルです。流石です。何が流石なのか私もイマイチ分かりませんが流石です。ファンですファン！！ファン！！！ (2017年6月9日 20時) (
レス) id: 330e515566 (このIDを非表示/違反報告)
風子(プロフ) - はじめまして。あれ貴族さんの大ファンです。ねるねるねるねを日本酒で作るのにハマっている腐った乙女（おっさん）でございます。どうぞ宜しく (2015年5月17日 10時) (レス) id: 1e1b7842b3 (このIDを非表示/違反報告)
あれ貴族(プロフ) - きっくさん» なんかフラっとココに来たらきっくさんからのコメが！！知らなかった！気付かなかった！！(笑）つか、フラグしかないよ(笑) (2014年4月25日 12時) (レス) id: be6d446115 (このIDを非表示/違反報告)
きっく(プロフ) - あれ貴族さんはR18の作品を書いておられたんですね！家族が寝てるのに夜中からﾋｨｰﾋｨｰしておりました私(笑)タバコを思わずフフォって口から吐くくらい突然の笑いのやり取り。やっぱりセンスありまくりですあれ貴族さん！＼(^o^)／ (2014年3月21日 2時) (レス) id: d8d74fe759 (このIDを非表示/違反報告)
あれ貴族(プロフ) - ！さん» はじめまして（ぺこりん）ヤスくんは可愛らしいんですけどね。可愛らしいからこそのえげつなさ、そこからのオトナの感覚？(笑)解らないとは思いますがﾖﾛｼｸﾄﾞｰｿﾞ(笑) (2013年10月20日 3時) (レス) id: 897a8b5ed3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あれ貴族
| 作者ホームページ：http://id17.fm-p.jp/316/lovelyalex/
作成日時：2013年3月25日 18時
