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eight■11 ページ11

「恐ろしい子や・・・大倉・・・」

「えらいぼったくりバーに来てもうた・・・」

「適正価格じゃ・・・ボケ」


あかん。

しょんべんチビる。


そんな下品な事を口走って、涙目の渋谷さんがカウンターの椅子から降りようとした時。


「ギャ!!」

「うわっと!!」


背の高い椅子から滑り落ちた渋谷さんの腕を掴んで、引っ張り上げた勢いでドスっとオレの脚の上に座り込む。

渋谷さんのアタマがオレの顎にズガっと入って、痛いっちゅーもんやないねんけど。

ぐわっ!!とかヘンな声、出てもたし。


「・・・・・・」

「・・・大丈夫っすか?渋谷さん」

「どっか打ちはりました?」

「・・・大倉」

「はい?」

「お前、風呂上がり?」

「寝てましたけど、そら入るでしょ」

「ヤスとヤったん?」

「下品やわ、この人」

「ヤったんか、って聞いてんねん」

「何でそんな事を渋谷さんに言わなあきませんのん?」

「ええから答えろや」

「イタしましたけど?」

「ふーん、ヤったんや」

「・・・なんすか、急に」



ま、そらそうやわな。

そう呟いた渋谷さんが、オレの鎖骨から耳元までを。

ベロっと舐め上げた。



「ちょっ!うわっ!?」

「・・・うっさい」


そう言ってオレの後ろ髪をまるで掴むみたいにして。

渋谷さんは噛み付くみたいなキスをした。

そのままクチビルを押し開いて、渋谷さんの舌が口の中に捩じ込まれる。

息をする暇も無いぐらい、口の中を舐め回しながらオレに舌を捩じ込んでる渋谷さんは。


目を閉じる事も無く、ギラギラした大きな目でずっとオレを睨みながら。

腰が砕けそうなキスを続ける。


「ん・・・は・・・」


まだオレを睨み付けながらやっと少しだけクチビルの距離を取ってくれた渋谷さんが。

でもそのおっきい黒目の中にオレの顔が全部映るぐらい、距離は近かったけど。


「・・・なんや?その顔」

「は?」


睨んだまま。

渋谷さんは笑う。


「大倉」

「は・・・い?」


オレを見上げて。

渋谷さんは笑う。


「お前、むっちゃ」

「物欲しそうな顔してんで?(笑)」


ソンナワケナイ。

そう言おうとしたクチビルを、また塞がれる。

息も出来無い目の前が眩む噛み付くようなキスを。

オレを睨み付けながら真っ直ぐと睨みながら、恐ろしいぐらいのキスをする。


「なに勃てとん?(笑)」

「・・・あっ!」



デニムの上からぎゅっと痛いぐらいに握られた自分は。

はち切れそうなぐらい、膨らんでた。

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ろっく(プロフ) - 描写がリアルです。流石です。何が流石なのか私もイマイチ分かりませんが流石です。ファンですファン!!ファン!!! (2017年6月9日 20時) (レス) id: 330e515566 (このIDを非表示/違反報告)
風子(プロフ) - はじめまして。あれ貴族さんの大ファンです。ねるねるねるねを日本酒で作るのにハマっている腐った乙女(おっさん)でございます。どうぞ宜しく (2015年5月17日 10時) (レス) id: 1e1b7842b3 (このIDを非表示/違反報告)
あれ貴族(プロフ) - きっくさん» なんかフラっとココに来たらきっくさんからのコメが!!知らなかった!気付かなかった!!(笑)つか、フラグしかないよ(笑) (2014年4月25日 12時) (レス) id: be6d446115 (このIDを非表示/違反報告)
きっく(プロフ) - あれ貴族さんはR18の作品を書いておられたんですね!家族が寝てるのに夜中からヒィーヒィーしておりました私(笑)タバコを思わずフフォって口から吐くくらい突然の笑いのやり取り。やっぱりセンスありまくりですあれ貴族さん!\(^o^)/ (2014年3月21日 2時) (レス) id: d8d74fe759 (このIDを非表示/違反報告)
あれ貴族(プロフ) - !さん» はじめまして(ぺこりん)ヤスくんは可愛らしいんですけどね。可愛らしいからこそのえげつなさ、そこからのオトナの感覚?(笑)解らないとは思いますがヨロシクドーゾ(笑) (2013年10月20日 3時) (レス) id: 897a8b5ed3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あれ貴族 | 作者ホームページ:http://id17.fm-p.jp/316/lovelyalex/  
作成日時:2013年3月25日 18時

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