Spring → Summer ＿ １ ページ1
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貴方を手放したあの日。
お前に出会ったあの暑い夏の日。
「テヒョナ、何か飲む？」
彼が居る場所は、
このカフェは、
何故だかいつも全てがキラキラして見える。
いつだったか、
私がすごく小さかった頃 私の家の一階にカフェが出来た。
大通りから細道を入ったところにあるこのカフェは、
一日に多くても10人程度しかお客さんが入らないけれど
それでも私には人気店のように素敵に見えて、
太陽の光は大して入っていないのに、
妙に明るい店内は 私の一番のお気に入りだった。
お母さんが何年か前に
日本で買ってきた赤い長テーブルに突っ伏して、
ボーっとするテヒョンを見つめていると、
テヒョンは下唇を噛んだ。
何かを考えているのか、
垂れ下がった八の字眉がより一層下がる。
「んー…。」
テヒョンが座っている椅子の隣の椅子を引いて腰掛けて、
テヒョンと同じように突っ伏して、
テヒョンのほうへ顔を向けると
彼も同じように私のほうへと顔を向けた。
「なにも飲まないの？」
なにも言わないテヒョンが不思議で
問いかけると、
何がそんなにおかしいのか、彼は楽しそうに笑う。
「ヌナってホントに無防備だね。」
私の目を見て口元を緩ませると、顔を寄せて口づけられる。
ドキドキと胸が鳴る。
私とテヒョンは、
高校３年生と
高校２年生、
温かい春の中 恋をしていた。
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かれん - 面白いですっ！更新頑張ってください！ (2015年2月22日 1時) (
レス) id: 559dca4fdc (このIDを非表示/違反報告)
あーたん。(プロフ) - 初コメです、とっても続きが気になります！更新まってます( ^ω^ ) (2014年7月21日 8時) (レス) id: 0f8bfcd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - はじめまして。お話読ませてもらいました。続きがものすごく気になります。またきます^^ (2014年7月13日 15時) (レス) id: 7be225416a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ARRY | 作成日時：2014年5月4日 14時
