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鼓屋敷4 ページ12

「屍を晒して俺の踏み台となれ!」

"参の牙 喰い裂き!"

猪頭は頸を切った勢いで鬼の身体を蹴り倒し、笑いながら走っていく。
「猪突猛進!猪突猛進!」という言葉を置き去りにしながら。

『まあ〜…いい男ねえ〜…』

どうやら在琉の心は持ち去っていったようだが。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

さて、一体の鬼はさっきのウリ坊やがやってくれた。残りの鬼は三体…でもその内の一体とは誰かが応戦してるみたいね。金髪の子かしら…なら大丈夫よね。
変わらず壁を触りながら考えているとこっちに向かってくる鬼に気付く。

『もう流石にさっきのウリ坊やは邪魔してこないわよねえ〜』

ふふっと笑いながら刀を構えるとまたもや背後からの衝撃にやられる。

「なんだ、小娘か。まぁいい、私は今腹を空かせているんだ。何でも有難く頂くぞ」

『あぁ〜いったあい…油断したわね…ウリ坊やのせいだわ…きっと』

痛いと言いながら笑う在琉を見て鬼は首を傾げる。

「女は食われる時甲高い声を上げて喚くものだろう?なぜ喚かない?」

『あなた、私を何だと思って?』

鬼は暫く在琉を見詰めると目を見開いて笑った。

「あぁ!鬼殺隊の人間か!こりゃあいい!雑魚でも鬼殺隊の人間は訓練しているからな!多少は栄養になるんだ!」

笑顔で鬼はどんどん在琉に寄っていく。

「本当にいいものを見つけた!感謝するぞ小娘!」

『私はあなたに幻滅したわよ、鬼さん』

真顔でそんなことを言われ「は?」と鬼が聞いた時にはもう既に遅し、頸が切られていた。

"煙の呼吸 壱の型 雲煙過眼"

『一撃仕掛けてきたものだから期待したのに…本当に残念』

もうそこには在琉と鬼の物であった服だけしか残っていない廊下。

『あ〜…血と一緒にお酒も抜けたじゃない。残りのお酒もないし…帰っていいかしら…』

そう言って懐から出した煙草を燻らせながら歩いていく。

大正コソコソ噂話→←鼓屋敷3



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alchl(プロフ) - ジュラさん» うわああなってこった!ありがとうございますううう (2019年11月8日 17時) (レス) id: 77ecf8abec (このIDを非表示/違反報告)
ジュラ(プロフ) - 善逸の苗字漢字間違えてますよ!!「吾」No!!「我」Yes!! (2019年11月8日 17時) (レス) id: 7c545174f1 (このIDを非表示/違反報告)
alchl(プロフ) - 古池さん» 教えて頂きありがとうございます!即刻外しました! (2019年11月8日 16時) (レス) id: 77ecf8abec (このIDを非表示/違反報告)
古池 - オリジナルフラグが立ってますよー違反ですから外して下さいねー (2019年11月8日 16時) (レス) id: fc0682df6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:alchl | 作成日時:2019年11月8日 15時

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