碧を掻き遊さむ(おついち) ページ14
ーーー活発艶麗な彼女と共にーーー
「じゃ、お疲れ」
そう言って踵を返して来たドアから出て行こうとするピンク髪の男に、金髪男が慌てて椅子から飛び起きてしがみ付いた。
「ちょっとちょっとちょっとぉ!?何ヒトズラしようとしてんのぉ!手伝ってよ!」
「んだよっ、ヒトズラって。知るかっ、テメェで蒔いた種だろうが」
腰にしがみ付く金髪男の頭を片手でぐりぐりと押し退けるも、ピンク髪の男から剥がれる様子はない。
「1人でトンズラでヒトズラ☆あのパソコンがおついちに渡るとヤバイんだってぇ!」
「此処の居場所が即バレするからだろ?だから違うビル使えって散々言ったじゃねぇかよ」
「それもあるけどぉ、此処の防壁システムお願いしたのが俺だから、多分システム見られただけで俺の仕業ってバレるんだぜ!」
何故かドヤ顔する金髪男に、ピンク髪の男は無言のまま再度ドアの方へと脚を向けた。
「待て待て待てって!俺とお前の仲だろぉっ!?」
ピンク髪の男の行動に、さらに慌てた金髪男が急いでしがみ付く腕に体重を掛ける。男性1人分の体重がピンク髪の男の身体にのし掛かり、苦しそうな表情で腰で喚く金髪男を睨み付けた。
「言うほどの仲になった覚えなんかねぇ!離せこの野郎っ!」
「手伝ってくれるまで離さないもんねー!ぐへへへへへへ!」
「こんの馬鹿っ!俺を巻き込むんじゃねぇ!」
悪態を吐いて金髪男を無理矢理にでも引き剥がそうとするも、ニヤニヤと笑う金髪男がピンク髪の男から離れる事はなく、逃げられぬようにピンク髪の男の脚にさらに自身の脚を絡めたのだった。
【NEXT】
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アルバ(プロフ) - 雪さん» 初めまして今晩は。作品を読んでくださり有り難うございます!(*´ω`*)亀更新で申し訳ありませんが、またちょこちょこ覗きに着てくだされば幸いですm(_ _)m (2023年4月21日 0時) (レス) id: 72af701c94 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 何ヶ月何年経っても貴方様の書いてくださる作品に心癒されています!本当にありがとうございます! (2023年4月15日 1時) (レス) id: 3b9fd3f12e (このIDを非表示/違反報告)
アルバ(プロフ) - 神威琉璃さん» 初めまして、今晩は。他の作品も読んで頂き有り難うございます(*´∀`)そう言って頂けて、とても嬉しいです!(*´ω`*)マフィアものも少しずつですが執筆しておりますので、ちょこちょこ遊びに来て頂ければ幸いです(*´-`) (2020年2月25日 23時) (レス) id: 0f4ad8ad92 (このIDを非表示/違反報告)
神威琉璃(プロフ) - はじめまして!アルバさんの小説はすべて読ませていただいて大ファンです!特にこのマフィアパロが相当大好きです!御三方のかっこよさ、ヒロイン達の可愛さ等など上げだしたらキリがありません!これからも応援しております! (2020年2月25日 17時) (レス) id: ef9053a518 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ(プロフ) - スノーさん» 初めまして、今晩は(*´ω`*)自由過ぎるくらいキャラを好き勝手書いていますが、そう言って頂けてとても嬉しいです!有難うございます!これからはもう少し更新スピードを上げられるよう頑張りたいと思いますので、遊びに来て頂ければ幸いですっ(´-`) (2020年2月23日 0時) (レス) id: d87d40427d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルバ | 作成日時:2018年11月10日 0時