愛×毒(おついち)※ ページ36
ーーーねぇ、もっと声を聞かせてーーー
シーツの波に呑まれる彼女が快楽と言う名の刺激に溺れないよう、シーツを強く握り締める。
「A」
甘い声と共に快楽から涙が溢れる彼女の耳元でそっと名前を呼んでみる。
「お、おついち・・・さんっ・・・」
震える声で応える彼女に僕は微笑んで優しく口付ける。荒い息と甘い声の隙間で舌を絡ませ、彼女の口内をじっくり味わう。
君の甘い声
君の温もり
君の全てが心地良くて
僕は君を求め続けるんだ
ワザとらしくリップ音を立てて唇を離し、僕はシーツを強く握り締めた彼女の手に自身の手を重ねた。僕の手を握る様、ゆっくりと彼女の指先を絡めていく。
「ねぇ、声我慢しないで」
彼女に余裕が無い事を知りながら僕は首筋にキスをして呟く。もはや応える余裕すら無いのか、彼女はふるふると首を横に振り、瞳いっぱいに涙を浮かべている。
「恥ずかしがらないでよ。Aのその声、もっと聴かせて？それにそんな顏されるともっと啼かせたくなっちゃう」
「・・・っ！」
意地悪く笑ってそう呟いた僕の言葉に彼女の身体が反応する。
どんなに肌を重ねても
慣れる事のない刺激
何度も何度も求める愛は
決して満たされる事が無い渇きの様で
熱が交じり、彼女の甘い声と吐息が僕の耳を擽る。
「愛してるよA」
彼女が応える前に僕はその唇に深く口付けた。
【END】
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アルバ - コメント有難うございます！殆ど自己満足みたいな文章で申し訳ない感じですが、そう言って頂けると嬉しいです！また温かいお言葉有難うございます( ´ ▽ ` )毎日猛暑ですが、ななしのゴンベイさんもお体に気を付けて下さいませ。 (2018年7月18日 23時) (
レス) id: 5ec2af47b2 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのゴンベイ(プロフ) - 確りとした世界観と、読みごたえある文章に惚れ込みました。日々の癒しとして、これからも愛読させていただきます。日差しが厳しくなって参りましたが、お体には気をつけて執筆活動を楽しんでください。 (2018年7月18日 5時) (レス) id: 5d365d193a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルバ | 作成日時：2018年6月19日 12時
