近くて遠い君 (ページ1)

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近くて遠い君1 ページ1

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『亜嵐ー！』

亜嵐「んー？」

小さい頃から一緒だった君。
名前を呼ばれて後ろを振り向けば笑顔で駆け寄ってくる。それが愛おしくて頭を優しく撫でるとどうじにシャンプーの香りがふわっとする

あー、この匂い落ちつく・・・好きだな

『東京に行っても頑張ってね！』

亜嵐「あのさ・・・俺・・お前のこと・・・」

”好き”

『何かあったら連絡してね！幼馴染なんだから』

”幼馴染”

その言葉を聞いた時、俺は好きという言葉を飲み込んだ。

男なのに情けないな・・

幼馴染か・・・・何気に傷つくわ・・・

亜嵐「・・・おう、ありがとう」

『じゃあ元気でね、行ってらっしゃい』

笑顔で手を振る君は、どこか寂しそうで声が震えていた。電車のドアが閉まりドア越しにうつる君の口が動いた

''亜嵐。バイバイ”

あれから4年。

彼女との連絡が途絶えた

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